こんばんは(こんにちは)

ふくしまこどもの学校給食を考える会代表のあけみんです。

25年間学校給食に管理栄養士として携わっていました。

 

これまで管理栄養士の職域といえば、

病院・高齢者施設や学校の給食の現場などが中心と考えられてきましたが、

最近では、スポーツや美容、健康の分野にも広がりつつあります。

 

特に

東京でオリンピックが開催されるということから、

スポーツ栄養の分野が

注目されています。

 

スポーツのパフォーマンスを最大限に上げるためには、

日頃の練習はもちろんのこと、

食事面からのサポートも重要です。

 

選手一人一人の状態にあわせて

食べ物や飲み物、サプリメントなどの取り方を管理する

「スポーツ栄養マネジメント」を行うことで、

パフォーマンスの向上が期待できるとされています。

 

このスポーツ栄養マネジメントは、

栄養学の知識はもちろんのこと、

生理学、生化学、心理学などの高度な知識を持って、

コーチやトレーナー、スポーツドクターなどと連携し、

選手を栄養面からサポートしていくものです。

こうしたニーズに対応できるスポーツ栄養専門の栄養士が、

「公認スポーツ栄養士」

という資格を持って、

活動している管理栄養士の方たちです。

 

公認スポーツ栄養士という資格は、

公益社団法人日本栄養士会と

日本スポーツ協会の共同認定による資格で、

2020年10月現在415名の方が

全国で活動しているそうです。

 

この資格を取得するためには、

スポーツ指導者としての知識やスキルを習得し、

実際にインターンシップなどで選手の

栄養サポートを一定時間行った上で、

スポーツ栄養専門科目の検定試験に合格する必要があります。

 

この資格は取得までに、

講習や試験、インターンシップなど多くの時間を

知識や技術の習得に費やす、

非常に難易度の高い資格です。

 

この公認スポーツ栄養士になるためには、

3つの条件があります。

1つ目が、管理栄養士であること

2つ目が、満22歳以上であること

そして

3つ目が、スポーツ栄養指導の経験または予定が

あることです。

 

一つ目の管理栄養士は、

私の勤務している

郡山女子大学で取得することができる資格です。

 

福島県内では、

本学が唯一の養成校となっています。

 

 

なので、

本学へ入学してきた学生さんの中には、

公認スポーツ栄養士を目指している方も

いらっしゃいます。

こうした学生さんの多くが、

中学校や高校の部活動などで

スポーツを行なった経験を持っていて、

怪我の防止や、フォーマンスを上げるためには、

練習と同じくらい食事の管理が大切だということを、

身をもって体験してきたようです。

 

アスリートを食の面からサポートする

「公認スポーツ栄養士」を志す学生さんは、

在学中も非常に意欲的に勉強しています。

 

こうした学生さんをみていますと、

勉強もスポーツも、目的意識をしっかり持って

取り組むということがいかに大切か・・

ということを実感いたします。

 

「公認スポーツ栄養士」を

目指して本学を卒業した方の中には、

管理栄養士として、施設で働きながら、

仕事が終わった後や休みの日に、

ジュニアスポーツチームの栄養サポートを

インターンシップとして行なっている方もいらっしゃいます。

忙しい中でも、時間をやりくりして自分の夢の実現のために、

日々努力している姿に感動を覚えます。

 

私は、スポーツはテレビ観戦が専門なのですが、

真剣に競技に取り組む選手からは、

たくさんの感動をいただいています。

スポーツの魅力は、選手の活躍もさることながら、

その選手を支えるチーム全体が、

自分の役割に真剣に向き合って、

日々努力しているところだと思います。

その役割の一つが、

「公認スポーツ栄養士」です。

 

選手を食事の面から支える

「公認スポーツ栄養士」

という仕事を多くの人に知ってもらい、

管理栄養士の職域が広がって

欲しいと思っております。

 

ジュニアやアマチュアのスポーツチームなどでも、

食事の面からサポートできるスポーツ栄養士の

アドバイスを受けてみてはいかがでしょうか?

 

最後まで読んでくださり、感謝、感謝、感謝!