こんにちは。

ふくしまこどもの学校給食を考える会代表のあけみん先生です。ニコニコ

最近、コロナウイルス 騒動で外に出ることが少なくなりましたね。

テレビをつければ、暗いニュースばかり。。。

 

なので、映画でも見てみよう・・・と、

アマゾンプライムで食に関する映画を見ました。

今回は、その映画についてレポートします。

 

視聴した映画のタイトルは、

「フード・インク」 FOOD Ink

牛さんが美味しそうに草を食んでいる写真に、

 

ごはんがあぶない。

「世界の食から日本のごはんを考えよ」という文字。


2008年公開のアメリカのドキュメンタリー映画で、

第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた作品でした。

 

内容はというと。。。コロナ騒動よりずっと怖いかも?

 

カバーの写真ののんびりした牧場のイメージとは裏腹に、

アメリカの食産業の黒い実情が描かれている映画でした。

・狭くて暗い養鶏場の中で行われている工業的な鶏肉産業。

 可愛いヒヨコが、ピヨピヨしながらコンベアーで流されていく様子・・酷い。

・CAFO:巨大な集団家畜牧場では牛が草を食む姿はなく、大量に生産されたトウモロコシが与えられていました。

牛は、本来草(食物繊維)を反芻して消化・吸収(エネルギーに変える)するのに、デンプンの多いトウモロコシを与えられたために、腸内細菌が変化。

そして、大腸菌が耐酸性を持つようになり、より危険な大腸菌へと変化(突然変異)。

そして大腸菌O-157株が登場したと言う事実!

知らなかった!

大腸菌O-157による集団食中毒事件に裏には、こんな黒い真実があったなんて(怒り)

 

大量に処理される食肉はハンバーガーなどに加工されファストフード店へ。。

0−157が混入したハンバーガーを食べ、命を落とした男の子の母親のインタビュー

下痢・・そして腎不全になり透析。。

「もうこの辺は涙なしでは見られませんでした」

子供が、安心して食べたハンバーガーで命を落とすなんて ひどすぎる。。。

 

日本でも、平成7年に大腸菌O-157により学校給食でも食中毒事故が起きました。

その時、75℃で1分間以上加熱すれば、菌は死滅すると、

すべての食材を加熱して提供するようになりました。

 

なぜO-157が急に登場したのか、

(私が勉強不足だったのかもしれませんが、・・)

その当時は、食肉業界のこうした状況があったなんて知りませんでした。

 

ただ、ただ、、対処法として

・学校給食では生野菜は提供しないこと。

・野菜を提供する場合は加熱殺菌すること。

 (きゅうりもキャベツも加熱して提供しました)

・肉や魚は中心温度を測ること。

などが伝えられ、それに対応するために現場が大混乱したことは鮮明に覚えています。

 

アメリカのトウモロコシは、家畜の飼料だけでなく、ジュースや調味料、スナック菓子などあらゆる食材の原料として使われています。

その多くは遺伝子組み換えで作られたものですが、ラベル表示の義務はありません。

 

昨年日本は、中国との貿易摩擦で余ったトウモロコシをアメリカから買った?

(肩代わりして押し付けられた)のですから、気をつけないとですね。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201909/CK2019092302000147.html

 

そのほかにも、

・食肉産業で働く従業員の不当な扱い

・低所得層の人は新鮮で高価な果物や野菜より安価なファストフートを食べざるおえない状況

・なので、、低所得層に肥満が多いこと

・農家が種子を自家採種してはいけないこと。。

・大企業に支配されている農民・・と次々と暗い内容が。

 

 

ですはこの映画、暗い話ばかりではありませんでした。

有機農法を実践している農家のインタビューもありました。

オーガニック・フードが注目を浴び始めていること。

大手スーパーにもオーガニック棚が出来るほどで、

有機農家と提携する巨大企業は急増してきている。

 

大量生産された「オーガニック」は本当に、

「オーガニック」と呼べるものなのかなぁ?と言う疑問も残りますが。。。

 

この映画、かなりディープな内容でした。

時には、目を覆って画面を見ることができないシーンもあった程。

 

結局。

何を食べるか?食べ物の価値を決めているのは、私たち消費者なんですね。

 

では、どうしたらシステムを変えられるか?

(エンドロールにそのヒントがありましたので記述して起きます)

 

システムを変えるチャンスが1日に3回ある。

労働者や動物に優しく

環境を大事にする企業から買う

スーパーに行ったら旬のものを買う

有機食品を買う

成分を知る

ラベルを読む

農家から店まで食肉は平均2,400キロ運ばれる

地産食品を買う

農家の直販で買う

家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)

家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる

健康な食品は私たちの権利

直販店で食券が使えるか確かめる

健康な給食を教育委員会に要求する

FDAと農務省は健康を守るか

食品安全基準の強化とケヴィン法を議会に求める

食前の祈りなら食べ物に捧げよう

私たちとそしてこの惑星の健康をお守りくださいと

世界は変えられるひと口ずつ

変革を心から求めよ

 

なんと、この映画に

健康な給食を教育委員会に要求する!とありました。

「ふくしまこどもの学校給食を考える会」の活動はまさにこれです。

これからも、頑張っていきたいと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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