奥会津温泉郷 柳津温泉 花ホテル滝のやさんで講演させていただきました。
タイトルは、「福島が誇る日本一の学校給食ーふくしまこどもの学校給食を考える会活動報告から」

 


会を結成してから約2年間で学校給食の見学会や試食会を開催し、

実際に学校給食が作られている現場を見たり、作っている方の思い伺ったり、

給食を試食させていただいたりしてきました。

その中で
喜多方市 熱塩加納町の学校給食は子どもたちに食を通して伝えたいことが凝縮された理想の給食だと実感いたしました。
熱塩加納のような給食が県内だけでなく日本各地に広がっていってほしいとの思いを込めて講演させていただきました。

講演では、ふくしまこどもの学校給食を考える会のメンバーにも登場していただきました。

いわきからは「自然派おかあちゃんの会」菅野綾さんに登場いただき、いわき市内の給食センター見学会から
・調理員さん一人当たりの食数が多いところで約190人
・配送に時間がかかるため、調理に時間をかけられないこと
・ご飯をパン皿で食べていること・・などの課題を報告していただきました。

 

 

 

 

 

郡山市からは「郡山子育ちの会」猪股 美奈 (いのまた みな)に登場いただき、
郡山市内の中学校の給食について
・市内2箇所の給食センターで1日合計約1万食作っていること
・配送に時間がかかるため調理に時間がかけられないこと
・野菜は規格が揃ったものでないと調理に時間がかかるため採用するのが難しいこと
・調理場が老朽化していて、調理場の清掃作業などにも調理員さんたちの労力が取られること
・銀の仕切り皿を食器として使用していること
・お盆トレーがないこと・・・などの課題を報告していただきました。
いわき・郡山ともに大規模センターならではなの課題を報告していただきましたが、調理に携わっている人たちは様々な制約の中でも、精一杯給食を作ってくださっている。

でも、郡山市内のこどもたちにも熱塩加納のような給食を食べさせてあげたい。。。という思いを語っていただきました。

 

そして、喜多方自然と育む母の会の遠藤 優実 (Yumi Endou)さんから、喜多方市熱塩加納町の学校給食について報告していただきました。
熱塩加納町の給食の特徴は、
①特別栽培米で完全米飯給食
農薬と化学肥料を通常の栽培方法に比べて5割以下に抑えた米 
米を主食にした和食の給食を週5回
②まごころ野菜の会と各学校の農業科
  家庭で家族の為に育てている安全で美味しい食材
 学校では農業科の授業がありそこで作られた野菜も使われます
③本物の調味料
 天然のだし。素材を吟味し、古来より伝わる伝統の作り方で作られた基本の調味料を使用
④手作り給食
既成の冷凍食品やゼリーなどを使用せず、調理室で調理。デザートも手作り。
⑤環境への配慮
 排油から作られた粉石けんを使用。野菜くずは肥料にし、生産者に配り畑で 使っていただく
⑥会津塗の食器
 地域の木材などを利用した温かみのある器を使用 
お金をかけても、こどもたちに食の大切さを伝えていくという大人の思いが感じれれる報告でした。

 

そして最後に、現役栄養教諭として活躍している水口公美さんに登場いただき、「給食を通してこどもたちにどんなことを伝えていきたいか」という思いを熱く語っていただきました。

・美味しい給食をこどもたちに食べさせることが子供の自尊心を育てると思っている
・伝統料理や郷土料理には「見えないものへの敬意を払うという、日本人の心が込められている」そういう思いを伝えていきたい
・SDGs(持続可能な開発目標)と学校給食をリンクさせていきたい

・・・などなど こどもたちに給食を通してできることを、様々な視点から考案し果敢にチャレンジしている思いを熱く語っていただきました。
4人のゲストスピーカーを交えての講演
あっという間の90分間でした。

講演の様子はYouTubeでも視聴できます。

https://www.youtube.com/watch?v=7E6owIHAGks

 

 

 

講演の後は、遠藤優実さんが作ったビーガンの料理と斎藤真弓さんのロースイーツで

楽しくお食事をしました。

 

 

暑い中、しかもお休みのところ、遠方からお集まりいただき

ありがとうございました。

心より感謝しております。

 

 

そして最後まで読んでくださった。

みなさまにも感謝 感謝 感謝。