カラスって
人の目から見たら黒だけど
カラス同士の目から見たら
紫色の色合いの差があるんだって。
オスの方が深い紫でキラキラ光ったりするらしいよ。
ってことは、
こんな感じかなぁ。
カラスがたくさん住んでいる森がありました。
「カラスってまっ黒だね」
「目がどこにあるのかわからない」
人間のカップルが笑いながら通り過ぎました。
《人からはカラスは黒にしか見えない》
「失礼ねっ!私たちまっ黒なんかじゃないのに」
カラスの女の子が言いました。カァカァカァ!
そこに虹色に輝く羽根のカラスの男の子が舞い降りてきました
《オスは羽根が輝くらしい〜確かにキラキラの羽根のカラスを見ることある》
びっくりして女の子は、
そばの松の木の枝の上に飛び上がりました。
「おーい!紫色のきれいな君!」
「えっ?私のこと?」
「そうだよ。
君のこと『紫の上』って呼んでもいいかい?」
「私のなまえ?ムラサキノウエ?」
「そうだよ。
ぼくは、ムラサキちゃんの美しさに
目を奪われて降りてきたんだ。」
「えっ!」
バッキューン
いきなり「ムラサキちゃん」呼びした
こんなオスを信用して良いのか⁉︎
いきなりニックネームつけてきて、
さらに短縮のちゃん呼び⁉︎
あやしい、実にあやしい、、
そばで見ていたおばちゃんカラス
(ぽっと特別出演)は、心の中で
「気をつけて!ムラサキちゃん」
つぶやきました。
ムラサキちゃんの瞳は
キラキラハート形に
恋に落ちていました
何を言っても
聞く耳持たない恋の病に
かかっていました。
恋に落ちるのに
1秒もかからない
その視線の先には
七色に輝く光る君が
凛々しく立っていました。
ムラサキちゃんは
「ワタシの運命のカラスだわ」思いました。
ムラサキちゃんは光る君の近くへ
降りて来ました。
正面から上品に優雅に
二羽はぴょんぴょん
トコトコ
ぴょんぴょんぴょんぴょん
トコトコトコトコ
歩み寄りました。
歩き方が違う、、、
頭の形も違う、、、
違和感が膨らむふたり
「えっ!ムラサキちゃんはハシブトガラスだったの?」
「あっ!光る君はハシボソガラス⁉︎」
《よく見かける2種類のカラス》
その瞬間、光る君は虹色の輝く羽根を広げて
舞い上がりました。
「バイバイ、ムラサキちゃん」
去り際速い
ムラサキちゃんは、何も言えず、佇んでいました。
私たち、種類が違ったのね。
あ、あ、ぁ、許されぬ恋オワッタゎ
暖かな春風が桜の花びらを運んできました。
ムラサキちゃんの頭の上に
1枚の花びらが舞い降りました。
花びらはムラサキちゃんに言いました。
私はあなたのキューピットよ。
「えっ?キューピット?」
「ふふふっ」
ふわっと風が起こると
やさしくムラサキちゃんの頭の上の花びらを
だれかが取ってくれました。
「えっ?」
「ムラサキちゃん、大丈夫?」
「ええーーーん」
ムラサキちゃんは泣き出しました
次回に続くかも
カラスの真実はまだまだ
わからないことだらけ
というわけで、
カラスの間でカラスの色は紫なのでした。
文献はこちら
カラスから見たオスメスの違い
(前略)
人より1色だけ多く見えるだけで
オスとメスを判断しているカラスは、
どう見えているのか?
カラスの羽肢の中小羽肢と言う毛の様な物の中にメラニンの顆粒が含まれています。
オスは、このメラニンの顆粒が多くメスは少ないので光を当てると紫色に見えますが、カラスの紫外線も見える目で見るとオスとメスでは紫の加減が違って見えると言われています。
メラニンの顆粒が多いオスは紫外線を多く反射するので鮮やかな紫色で、メスはメラニン顆粒が少ないのでオスより薄い紫色に見えます。
カラスは紫外線で反射している色でオスとメスを見分けていると言えるでしょう。
カラスの目でカラスを見てみたい
来世はカラスもいいな