ひえ〜〜の後の、「あれは冗談だよ、子供の乗り物のことだよ〜」
と画面からはみ出る笑顔は、まるでハクション大魔王!笑
の笑顔にキュンとして、
あら〜ほんと??? 初めまして〜。笑
が初めての会話でした。あの時の驚きは今でもはっきり覚えています。
それから毎朝私が朝の散歩をしながら「Good mornig!」
夜寝る前に彼から「Good night!」コールが日課となりました。
私の英語はボキャブラリーが少なくて、話し慣れていないから
家族のことや、仕事のことや、散歩して歩いているときに見つけた花を見せたりして、
一回1時間くらい話していましたね。
お互いに離婚した年が同じだったり、私には息子が二人。彼は娘が二人。
年齢も近くて、本当に面白いくらい分かり合えて、
私のこの拙い英語を一生懸命理解してくれましたね。そのうちうとうと眠そうになったり。笑 辛抱強く理解しようと
本当に寄り添ってくれました。
知り合った年の4月に私が大学院に入学したので、北海道のキャンパスに宿から向かうときや、授業の終わった時などに
本当に「青春」って感じね。今思い返すと。笑
1ヶ月くらい経った頃にロサンゼルスにすむ友人 裕子さん(結婚式にアテンドしてくれた親友)から
メールが届きました。
「リフォームするので家を片付けていたら、KIMIKOさんの本がダンボール一つ出てきたの、どうしましょうか?送りましょうか?」と。
2008年にNYで出版した私の著書とそのもととなった日本語版でした。出版したときに、NY、LA、SFの紀伊國屋さんで
出版サイン会を企画してくれたんです。そんなに売れなかったんですけどね。裕子さんがその頃勤めていたライトハウスという日本語のフリーペーパー、地元の情報誌で、私のことを紹介してくださったり、レッスンを開催してくださったりでとってもお世話になっていたんです。その時の名残でした。
私は2006年にNYでも会社を作っていたんです。毎年3都市を巡って、現地のファンの方々の口コミでレッスンをしていましたから。
ちょうどあの同時多発テロのあった911の確か、半年後だったかな、NY日経さんからの依頼があって、マンハッタンのど真ん中で出版社と合同でトークショーとレッスンセミナーを開いてくださいましたね。
日本人のキャリアウーマン向けでした。いや〜懐かしい。
お世話になりっぱなしの裕子さんご夫妻のお宅に置いてある本を、送ってくださいというのは失礼と思い、それは受け取りに行きます。長い間失礼しました。
ということでクリスマスに行くことに急遽決まったんです。
あ、じゃ、ダンに実際に会いに行こう!ってことになり。
母にはちょうど良い口実ができたと思いました。だって、この歳でお見合いしにアメリカまで行くって、ダメだったらガッカリさせるでしょ?だからね裕子さんに会いに行ってくるね。って。
そして2019年12月25日ついに彼と実際に会うこととなりました。
会いに行くね、と言ったら、とっても喜んでくれて、
乗り継ぎ便が遅れてついには5時間も遅れてしまったんです。彼は空港まで3回も行ったり来たりしたそうです。
荷物を受け取るところでエスカレーターを降りていくと、きっと一番目の前で待っててくれるだそうな〜〜と
それはそれはワクワクしていったんです。
でもそれらしい人が見当たらない。
で、ず〜〜〜〜〜っと遠くを見ると、向こうの出口の一番前で薔薇の花を一輪持って待っている、ちょっと後ろ頭の薄い
男性が目に入りました。
あ、きっとあの人だ!
私は「だ〜〜〜ん、KIMIKOよ〜〜、日本から来たわよ〜〜〜」
と叫んだら、
「おお〜〜〜〜〜」といって気づいてくれてね、
手に持った薔薇を人混みに潰されないように、手を伸ばして上に掲げながら小走りで来てくれたんです。
そして「はい。これ」って照れくさそうに笑って、差し出してくれました。
空港はすごく混み合っていたのに、彼のことしか目に入らなかった。
でもそんな感動に浸る間もなく、薔薇をもらった手で、私は彼を横に向けたり、後ろに向けたりして、
本物だ〜〜 いつも正面しか見ていなかったから、と笑いながら、確認しちゃいました。笑
私が憧れていたテラニアリゾートホテルの素敵なディナーを予約してくれていたのだけど、
5時間も遅れたので、結局そこはキャンセルして、でも近くのホテルのディナーに連れていってくれました。
それが初対面のクリスマスとなりました。
1週間過ごして、彼のお友達やご近所のかた、彼を繋いでくれたキャレン先生ご夫妻も招いて、ホームパーティをして、
すっかり溶け込んだんです。すでに彼は私のことをみんなに知らせていたので、「君だね〜〜。話は聞いていたよ!」と
次から次に握手とハグで歓迎してくれました。
そうそう、そのときにお預けしていた私の本は、私の自己紹介としてゲストの皆さんに差し上げました。
なんとゲストとぴったりの数で、まるで用意したように。笑

