昨年から続く値上げは、私たちのくらしに重くのしかかっています。23春闘は物価高騰に対応する大幅賃上げが求められました。

 しかし、郵政の場合、本当にベアといえるのでしょうか。マスコミ各社は「ベア4800円、定期昇給を合わせた賃金改善率は5,11%に相当する」と大きく報じました。

 

 その内訳は定期昇給2,04%、夏期・冬期休暇の見直し分を含む賃金改善1,62%、物価上昇に見合う特別一時金1,45%となっています。4800円のうち一人当たり3100円相当の財源で一人当たり1000円の改善、残りを一般職や地域基幹職の若年層の改善に充て、残りの1700円・冬期・冬期休分暇を4日分削減した財源を充てるという内容です。結果、実質1000円しか上がりません。これで大幅な賃上げといえるでしょうか。