別れに涙している人がいました。

死別であれ、生き別れであれ、関係性が途絶えてしまうというのは、どんな場合でも悲しいものです。

まして、それが自分以外の意思によってもたらされた別れであれば、納得し難いものでしょう。


大崎善生氏という小説家の作品の中で、今まで学校や職場や仕事やプライベートで出会ってきた膨大な数の、全ての人と関わり続けることは現実的に不可能であり、それでいいんだと思う、というプロットを読んだとき、幾多の別れを経験してきた私の長い間のモヤモヤがストンと落ちた気がしました。 

 

終活の仕事を始めた時、最初に言われた言葉は「ご縁を大切に」であり、もちろんそれは肝に銘じるものですが、一方、人間は常に進化していくものであり、その過程に相応しい人々が周囲にいるべきだ、とも考えます。

 

この世に生きている間に出遭う人の数はおおよそ三万人と言われます。

その中で同じ学校や職場、あるいは地縁で結ばれる人は三千人。

親しくなる人はその十分の一で三百人。

友人と呼べる人は三十人

・・・うん、だいたいそんな感じですね。

 

 

世界の人口は現在七十六億人くらいですから、なんらかの接点を持つ三万人と出会う確率は二十五万分の一、まして友人となる三十人と出会う確率は実に二億五千分の一ということになります。

 

この奇跡のような貴重な出逢いは、すべて自分の成長の為にもたらされた重要な人たちですから、まさに一期一会ですね。

相田みつを氏の『人の世の幸不幸は人と人とが逢うことからはじまる よき出逢いを』という言葉を常に心に刻みながら、今あるご縁を大切にしていきたいと思います。

 

もし、あなたに別れたことを悔やんだり、悲しんでいる相手がいたとしても・・・

大丈夫!中島みゆきさんの『時代』のように、生まれ変わってまた巡り会えるから。