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あいつとの腐れ縁は、たしか…体育館だったよな。
友人の部活動を待っている時に、[テーマは、愛]を書き上げた。
変なタイトルだけど、面白いんじゃないかって自分では感じてた。
ゴーストの男に恋する女性の話だ。
恋人がゴーストになったのではなく、あくまでゴーストの男に恋してる。
観念的に描いたのだから、構わないんだ。
“ありえなあい!”って言われそうだけど、いいんだ、いいんだ、これで。
初めは車椅子の男に設定していたけど、陳腐なような気がしてやめた。
TVドラマでやってそうだったし。
俺の頭の中にある、「愛」を描きたかったんだから。
まだ漠然としたものだけど、世間さまの「愛」とはひと味違うんだから。
だけど、文芸部の先輩に言われちゃった。
「日記なら、それでいいだろう。だけど、詩として考えてるなら、一考すべきだな。
ゴーストたる彼を、どうして好きになったのかな?
好きな彼がゴーストになってしまったというのなら、理解できるよ。
でも、それじゃ君のの思い描く「愛」にならないんだろ?
誰にも見せるつもりなんてない! って、言いたそうだな。
けどな、これから十年二十年と経っていくんだ。
その時にこの詩を見つけて読んだとしよう。
きっと、ぼくの言ってる意味がわかるよ。
だけれども、まさしくあれだな。
━ 恋に恋する年頃 ━そのものだな。
今この時は、現在しかないからね。」
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なあにぃ、それって。
詩、のつもり?
なになに、
踊れなくてもいい?
二人だけでいたい?
生命ちの息吹を感じて…
キャハハハ、くすぐったいぃ!
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突然の嬌声。
ほんと、ビックリした。背中越しに覗き込んで、大笑いして。
汗の匂いが、俺の鼻をついた。女の汗なんて初めての経験だ。
何て言うか、悪くはない匂いだった。
どう表現したらいいんだろう?
少し柑橘系の匂いがあるような…。
なんだってんだ、こいつ! 失礼な奴だ!
思わずノートを閉じた。
そしてそいつの顔を見ると、見ると、見ると、うーむ、可愛いい!
こういうのを、屈託のない笑顔、って言うのかな?
少し丸めの団子っ鼻が、チャームポイントだな。
けっこう好きだぜ、こういうの。
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ねぇねぇ、ナニしてるの?
誰か、待ってるの?
なんて、名前?
あたしemiko、よろしくね。
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これが、あいつとの腐れ縁の始まりだった。