こんにちは。

 

 

1/35 74式改リアクティブアーマー【バトルオーバー北海道Ver.】

開発中です。8月発売予定(ですが、金型も組図も他の部材も間に合うのかヒリヒリしてます)

 

・架空だからこそ考証を。

この74改は源文先生の漫画のコマでも場面によってディティールが変わっていたり、模型とも

実車とも違う部分は当然あるのでこれをどう落とし込むか?自分達なりに考えました。

①・特定のコマの姿をベースに設計する。

②・漫画のコマでは解らない、描かれていない所を考察する。

③・現実世界の設定と合わせて考察する。

④・模型キットと整合性を付ける。

⑤・模型ならではの一味を加える。

 

企画時にこれらの事も考える必要があります。これが出来なければ企画自体も成立しません。

 

以下は特筆すべき箇所です。

 

③これは95年当時を考えてみます。あまり大声では言えませんが現実のJでもERA(リアクティブアーマー)はG型改修時前後?で試験されていた様です。小職も画像はチラリと見たことがある気がします()。なのでERAは当時日本に存在しても不思議ではない状態です。

日本が開発、制式化するとすれば、ブレイザーの様なタイプ、例えば取り付けたらアメリカのM60みたいな感じになるだろうか?それでは原作のイメージとはかけ離れてしまう。ここはコンタークト装甲の様なタイプにすべきでしょう。その方が漫画のイメージですし、なにより74に似合います。何を優先するかと言う選択です。

 

④現実の戦車のロシア型のERAの取り付け方も良く解りませんでした。色々な資料や画像を見るに、フレームを溶接してフレーム上にボルト止めでERAを取り付けているのを採用。壊れたERAを取り換えるならこの方法が合理的に思えます。

なのでキットの設計でもフレームの上に貼りついた感じで一体化させています。ですから1個1個貼り付けるのではなく、ある程度ブロック状態になってますので貼り付けは楽だと思います。が、実物もフレームの位置の個体差はあると思いますが、キットでも正確な位置を指示するのが難しいので(特に曲面部)、ある程度「この辺」と言う指示方法になろうかと思います。補足図を沢山付けておきますし、大体でも問題無くサクっと組めると思います。

 

⑤原作の74改は車体右側正面にERAが付いていませんでした。ここはERAを付けておきたい!正面で被弾しやすい箇所です。それとサイドスカートも付けた方が密度感が増して恰好良くなります。95年当時はG型でサイドスカートも設定されていましたので、あっても不思議ではありませんし、ERAをビッチリ貼り付けたサイドスカートを付けた途端に恰好良さが倍加されます。源文先生と打合せて「良いよ。付けよう!」と言う事で開発しています。勿論お好みで付けなくても良いですしお好きにお使いください。

 

これら一連の話も会話が通じる(専門性がある)設計者さんとやってこそ互いの知識を合わせて進められる事で、誰でも良い訳ではありません。そういう意味では貴重な人脈です。末永く業務して頂けるようにこちらも努力が必要です。

追伸:既発売済の74G型キットのサイドスカートは非常に取り付けが難しかったです。それは車体に取付ステーが溶接されていたからです。このステーの上にSスカートを付ける事になるので車体へのステー取付加工が大変でしたね。
その点今回の74改リアクティブアーマーは車体に細かいステーの加工しなくてOKです。車体にステーが元々付いていないので、サイドスカート側に一体型で付けられたのですから。孔を開けるだけのほぼポン付けです。

 


では。