いよいよ試験当日になる

この日も、暑くなりそうな日差しが早朝から照りつける。

集合時間は9時

先週の講習会の隣の教室、2度目とはいえ慣れたものみたいな感じにさせるのが

さすがヤマハさんのボートスクールの強さなのかもしれない。

面白いのは、協会の試験スケジュールには乗っていない試験が開催される。

つまり、ボートスクール生徒さん専用の国家試験なのかもしれない。

とはいえ、試験官はきちんと、海洋レジャーの人だし、スケジュール記載の試験と何も変わらない。

3回も試験を受けた私が言うのだから間違いない。

 

この日は、かなり年配のベテランさんと、中堅バリバリの人40代かな・・。

 

皮肉な事に、この日は何らの免除も無く、淡々と受験。

毎回ながらのオリエンの後で、健康診断から始まる。

先週も受けましたので

ただ、少々驚いたのは、実技試験、私は1番、1組目、11時実技試験開始。

なんと1級の皆さんの試験が継続している時間から実技が早々スタートする。

つまり、筆記の始まる時間が9:30だから、仮に70分はかからないとしても、

筆記の答え合わせをして、実技がはじまるまでは時間があまりない。

これではロープワークの復習をする時間もないかも。

 

健康診断は1級の1番から・・・

全員が終わるまでは、かなり時間もかかるかも。

ある程度、待った後で、自分の番に「合格です」

と2週連続のコール。

時間が有るので、トイレに行く。

 

やがて、淡々と筆記試験開始

70分の2級の人と

140分の1級の人と

70分のステップアップ1級の人に

特殊を持っている1級の人125分??

先週も受けているので

先週はこの2級部分は満点取ってるけれど、問題は違うのは当然。

違う傾向だとしんぱいだな・・とか思いながら解きはじめる。

おっ?? 悩む問題が若干

そんな感じで最後まで解き終わり、30分。

見直して35分、結局2度見直して、45分で退席する。

まだ、答えが張り出されていない。

待つことしばし、張り出されたタイミングで答えを合わせる。

2級の人が続々出て来て同じように回答をチェックしてる。

まあ、問題なく2問NG。

合格なので、満点とは言わず目的は果たした。

そうこうしている間に、試験官の一人が教室から出てきた。

試験管の一人(バリバリの方)が出てきた。「それでは実技試験は2級から、最初の組が11時からですので、水とか今のうちに買っておいてください。船は大きいので荷物もそのまま持って来て大丈夫です。」

一連の案内の後で、待ち合わせ場所を指定して試験官は出て行く。

 

水は買ってあるから、既に準備は万全といいたいところだけど・・

今一度、ロープワークだけしておこう クリート留め

これを終えて集合場所へ、この日、一緒に試験を受けるのは2人、みな同世代、男性。

まあ覚悟して望む、受験番号1番だから、人の物真似は出来そうもない。

試験官曰く、「ライフジャケットを着たら試験開始だと思ってくださいね 心の準備が出来たら着てくださいね・・・」この試験官、皆をリラックスさせようとしてくれるみたいだ。

とはいえ、みんな躊躇い無く身に着ける。

「じゃ船に行きましょう」

試験官を先頭に我々は桟橋へ

桟橋には、見慣れた、FR23 先週と同じだ。

「それでは最初に荷物を置いてください」

そう言われて、僕らは船に乗り込んだ、メインキャビン奥のバウバースに荷物を入れる。

再びボートを降りる。

「それでは試験を開始します・・1番の方・・・」

来た来た 試験開始だ 「はい お願いします・・」などと元気にお返事してみる50のオヤジ。

ここでは、一番面倒なのは船体の点検をしてください それ以外はわけないと教官が言っていたよな・・・

「それでは・・」

さあどれが来るんだ

「船体の点検をしてください」

やれやれ

とは思ったものの

「はい 船体の点検を行います・・・」

船から離れて、「船首よ~し」

この時、両舷にも目配りをする。

再び船に近づき、指差しながら

「デッキよ~し」

フェンダーをずらして、隠れている部分を目視

「左舷よ~し」

後ろに回って

「船尾よ~し」

「乗船しま~す」

乗り込んで、奥のガンネルから身を乗り出して

「右舷よ~し」

「船体の点検終わりました」

 

あとの二人は、船体の安定の点検、係留ロープの点検

 

続いて機関の点検

 

私は、メインスイッチと燃料フィルター

後のお二人は、バッテリー 燃料コックかな

 

そして法定備品 救命浮環とあかくみだった 後の皆さんは

あれ?? 覚えていない

総ての点検が終わり、ここまでは順調

ロープやらないなあ?? と思っていたやさき

「何処でもよいので、これで いかり結びをしてください」

といきなり

迷わず、ラット ハンドルにロープを通し

「はい、いかり結び終わりました」

他の二人は、もやい結びとクリート留め

 

「それでは1番のかたエンジンを始動してください」

またしても1番からか・・

「エンジンの始動します 中立良し前後左右良し 」

セルを回しエンジンを始動

「冷却水良し エンジンの始動終了しました」

 

「それでは、1300回転で暖機運転をしてください」

 

「はい、1300回転で暖機運転します」

空ぶかしにして1300に回転をあげて少し待つ

「中立良し、暖機運転終了しました」

 

「れではエンジンを切ってください」

 

「あ、試験官 キルスイッチの確認を声で出すのを忘れました」

 

これには流石の試験官もリアクション無し 当然だ・・

 

他の方も全く同じことをする。

 

それにしても1番は何でもはじめてだ。

 

解らんは?? とか考えていると

 

試験官が手際よく解らんを済ませる。

そのまま、後進離岸していく。

ここからは、私以外の方に代わり、微速前進、増速

と進む、旧江戸川の水面をゆるやかに河口へと進んでいく やがて4000回転の滑走

状態になる。

なんと、前方から行逢い船がくる

試験官は何も言わない

おそらく、私と同じ事を、もう一人も気付いているはず

試されてる・・・

安全確認をしてから、右に切ればいい

なのに、操船しているその人は気付いていないようだ

いいや、気付いていても指示が無いので、進路をキープしているのかもしれない

が、悪いことにこの進路ではどう考えても左過ぎる。

相手に、よけてもらうにしても左過ぎる。

試験官がようやく、右に切る指示を出す。

変進したのち、行きあい船に、試験官が挨拶をしていた。

 

ここからは、試験官がTDR東京ディズニーリゾート沖まで走らせる。

かなりのスピードで行くが、やはり安定している。

もう一人の人が、操船を代わる、転進、増速、滑走すべてがスムーズだ。

こちらも自分の番で、操船する。

何らの問題は無さそうだ。

いよいよ人命救助だ