いきなりの円安ダウの落ち込みに比して円が買われる。欧州経済への不安が頭をもたげる。このシチュエーションなら、当然のこと円高に向かうのが今までの常。でも、このところ常ほどあてにならないものはない。日銀の政策も今までなら定石を打つものだったかもしれないが、世界的に金融緩和を推し進めた今は、金はどんなに放出しても狙った場所へは行き渡らない。そうなると、これ以上の緩和は単純な為替を乱高下させる以外には用をなさない。ここは静かに押し寄せた意図せぬ正念場だ