株価は上昇し、為替は追従した。
面白いのは、ここには流れが現時点で生まれていない。
マーケットは常に力学が働いている。
その力の均衡によって見えているのが結果としてのレートであることはまえにも書いたとおりだ。
現在は流れを作ろうとした意志が見える。
株価の上昇には意図がある。
その後発生した円安の動きは、一呼吸遅れ。この不自然さも数日まえに書いた。
そして、作られ様とした流れに対し、それを仕掛けた当事者以外の反応は鈍かった。
流れが流れ出していないからだ。
マーケットが過剰に反応する傾向は常にある。
それなのに今回は違う。
反応は遅くで、更に限定的だ。
力学で言えば、流れを作る側は初動でかなり思い切った。追従する派は申し訳程度に動いた。
結果はそう見える。
前出の話を戻すと、レートは力学の結果だ。
反応が遅いのも限定的なのも、追従勢力が鈍いのではなく、逆方向の力があり、これが相殺されているのだと考える。
アベノミクス初動の様な環境はもう無いと考えてしまう。
もう一段上に日経が動くか?
これがポイントになる。