四半世紀も前
フルタイム4駆にスタッドレスを履いて、毎週苗場に通った若者。
渋滞を避けて深夜には出かけず、コブの張る午後から22時までのナイターを滑った。ナイターまでは大斜面。その後は第四リフト? の降り口にコブが広がり、コブのバーンを抜けた分岐にエアー台を作った。
そんな若者は
時の流れの中で爺さんになった。
もうすぐ50だ。
適当なボードウエアにレンタルスキー
もちろん、あの頃のドマンのウエアなんて今じゃ考えられないし。
どう見ても、スキーを極たまにやる爺さんのいでたち。
フード付を何本が滑る。
途中の斜面に良いコブが張っている。
見下ろせば何本かラインが見える。
身体に悪くなさそうな深さの一本を選んでアプローチすると、入り口に若者が数名。
ラインを見て話し込んでる。どんな滑りをするのか楽しみだ。
いでたちはモーグラー
オークリーのゴーグルにモーグル板。
ブーッはFTではなかった。
俺には、ライケルという名前だけど。
少し離れて見ていた。
が・・・
いつまで立っても滑り出さない。
コブを見つめて語り合いが続く。
申し訳ないがお先に失礼と告げる。
レンタルスキーのオヤジがコブに紛れ込んだんだと言う視線。
しまいには、仲間の一人が「迂回コースから行った方が良いよ」とアドバイス。
ありがたいアドバイスは無視してニッコリ。
じゃお先に。
最初のコブに合わせれる、自然と体が動く。体を前面にキープして、谷をめがけてトップをおとせば、後はポールワーク意識する。
背中から、若者の声が!
「なんダァー! 何で えー」
さあ、手頃なコブで・・
流石にエアーはやめといた。
体に悪い。