ティーショット

ここ一番  "飛ばしてやろう" と考えた。
この日、前半は素直に力を抜いてリラックスして打っていた。200y前後で左右のブレもラフで収まる程度の好調さだった。
どのホールもこの辺りまではハザードもなくて、飛ばない恩恵に預かっていた。
それに、レギュラーからならティーショットで200yも飛べば何とかなる様になっている。
それこそ、バックに入っているUTかアイアンでグリーンを狙える距離になる。
200y打つならドライバー抜く必要もないのだけれども、それを言い出すとスプーンや5Wならミスがないかと言われれば微妙でもある。
まして、あくまで200yを狙い撃ったのではなく、それ以上飛べば良いとは思ったが、この振り方だと200yが結果だった。
勿論チョロもあり、ハーフ終わって44のラウンドだった。
後半、広いフェアウエイ。
おまけに距離は短い338y par4つ
ここは一発と考えた。
力まない様に、手元を低く保って下半身切り返し、でも軸を意識してのその場で肩を丸く水平に回すイメージ。
ヘッドは開かないように。
一気に振り抜いた。
捕まった会心のあたり、ボールは初速早く飛び出した。
少しだけ右に打ち出してるが、プッシュと言うほどではない。
低めの弾道、そこからグイ、グイ、グイと見ていて解る位に段階的に伸びていく、
ボールは伸びる度に高度を上げて行く。
これは、飛んでる、そう文句無く思った。
打ち出して若干右だったボールは真っ直ぐに距離を伸ばした。
200yならギリギリ右のラフに残ったかもしれない球だった。打ち出された点から若干右打ち出しだったボールは、強い弾道のままかなり先の右の林近くまで飛んで見えなくなった。
同伴者がOBかもと言う。
残って欲しいと切に思った。
飛んでいた間違いなく飛んでいた。

同伴者に伝えて暫定球を打った後で、カードを走らせる。
暫定級は200yフェアウエイ。
そこから先を見渡す。
グリーン手前のフェアウエイ
センターから右に一つのボールがあった。
でも、打ったボールは左の林に、助かっても林の側ギリの場所にしかあり得ない。
念のためフェアウエイにあるボールを確認した。
Pro V-1間違いない僕のボールだった。
気が何かに当たり戻った様だ。
ボールを、確認して暫定球を回収しつつ、同伴者のショットを待つ。

うち終えたのを確認してボールへ。
残り60y
52° 乗ればバーディも狙える、
と、思った途端に空振り近い ど!ダフリ!
同じ様な位置にボール
なんでこうなるか

3打目、今度はピンを指す
落ちたボールはビン横20cm
イージーパー

そして、次のボールは同じ打ち方で打っているつもりが、右への極端な打ち出しの高弾道棒球プッシュアウトOB
その後もショートでパーは拾えたものの、
ドライバーは、ボールの上がらないチービン、プッシュアウトを繰り返してOBを4回出すあり様で、トリが4回。
51も叩き。

原因

身体が起き上がった。
身体が止まった。
飛ばそうとした事で、軸が右に傾きすぎた。

後で考えればいくらでも言える。

ただ、その場でミスに気づける
力は僕にはない。

崩すしかない

調子に乗り
調子を無くす

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