現実に今この時は何も変わっていないのに、ドルは高値を更新している。
それも、ニューヨーク時間で動き、東京はつられる。
現実の出来事以上に為替は見込みを色濃く映し出す。リスク回避通貨からリスクオンへ。書けば簡単だが、何がアメリカ経済を回復したとしているのか。
リーマン以来アメリカは復活したのか?
これほどまで楽観的な観測でいいのか?
こんな事を考えていたら為替では利益は出ない。
そう、今、ドルを買っている連中には、アメリカの復活も、ましてや世界経済も情報、材料としては大切でも、それ以上のものではない。
流れに竿を刺して儲ける事が最大の関心だからだ。
マーケットは現実の経済と必ずしも結びつかない。
この傾向はさらに強まる。