づつと読まなかった本を読んだ。
読むべき内容が後半にまとめて書かれていた。その内容がGDPでもGNPでもない、
GDHという考え方だった。

近年の日本では殺人と自殺が増加傾向にある。
小学生の子供が「人殺しをしてはいけないのはなぜ?」と疑問を投げた時、答えられる大人が居なかった。
それどころか、識者が集まりこの質問の答えを議論したにも関わらず、その答えは出ないままだった。
これが、日本である。

日本人は戦後、復興と先進国へ仲間入りしたいとの目的の為に、全てを犠牲位にして一丸となって努力した。
その結果が今日の姿だ。
一方で、そのために日本人の個人的なら願いや、幸福は二の次三の次にされてきた。

なぜ、日本では殺人が目立ち、自殺が目立つのか
それは、同じ理由によると作者は言う。
命が軽んじられている。
簡単に人を殺せるから、簡単に自分も殺すのだ。
人を殺してはいけない理由を言えない国民の意識はこれに代弁されている。
人は関係の中に存在している。
その関係を縁起と呼ぶ。
縁起のなかで業をなすと
悪しき行いには悪い結果
良き行いには良い結果
がおのずとついて回る
さらに、我々は絶えず
他力によって存在している。

そう考えた時に
見えてくるものがある。