消費税を増税。
苦肉の策だろう。
でも、もう既にそれをする時期は逸していて手遅れ過ぎて、今それをしてはいけない。
企業利益だけで、この国の景気判断をして問題なかったのは、年功序列の終身雇用体制が維持され、生産は国内で賄う前提で販売はグローバルと言う体制があった時期だ。
今や、生産は新興国に移り、国内は非正規雇用がそのシェアを急激に高める。
これにより、貧困層よりもむしろ、大多数の中間層が崩壊する。
中間層は絶対的に様々な負担への耐性を極端に失っている。
下層の面倒を圧倒的規模の中間層が面倒を見てきたのが過去の日本の現実だった。その肝心の中間層はその能力を無くしている。もっと悪いことに自分の事すら支えられない貧困層は増大している始末に悪い。
更なる不幸はシニア層が膨大に存在する事だ。非正規雇用の現役、いいや、正規雇用の現役よりも年金収入があり、かつ大きな貯蓄を持っている。
ただ、問題はこの層からの税収は薄い。
消費税でこの不均衡をならそうとしても、家もある何もあるこの層の消費は多くない。むしろ消費増税は現役中間層に大打撃を与える。
シニアの有り余る金は、貯蓄に回り、投資に回る。この投資はあくまで、貯金や投機の意味合いが高い。さらに、銀行貯蓄は国債購入に充てられていて、彼らの貯金は実は既に債権化されている。
国民では無く、国の財政を支えているのがこの層の貯蓄だ。
それなのに、その財政の支出先は彼らシニアの補助や年金に回るのだからお笑いだ。
つまり、金余りの老人を弱者と見たてて、現役層は頭を抑えられて暮らしている。
その影響で現役層は一部の特権層以外は疲弊する。
さらに、形だけの弱者は老人だけでは無い。フリーターと呼ばれる人々だ。
中には扶養家族となっているものも居る。
源泉徴収されない報酬を得て、それを悪意無く脱税している。
年金も健康保険も払わず。

こんな、金余り爺さん婆さんと、タックス&ペイメントフリーターが平気で暮らす国が資本主義と言うなら、もはや未来は無い。かつて、低学歴者がコンプレックスだけで、その価値も理解せず、息子娘に高い教育を施したために学卒が溢れ、それ自体が意味を無くした。汚いから、格好わるいからとかで、職人が敬遠され日本の技は途絶えた。役に立たない、勉強は受験するまでと言う無意味な学卒者には、その先の日本を作れない。
燃え尽き症候群の経歴立派な中身なしばかりだ。
教育は大切だが、教育の意味を理解する事は、その前提でもっと重い。
コンプレックス世代が溢れるシニア層は、自分たちだけなら良いが、壊れた次世代を育てた。
今、一番大事なこと
自分だけは幸せになりたいと
願い、知恵を出し、考え抜き
成功することを考える人間が
増えること。
そうすれば、皆が一様な努力をする。