登山の始まりは何処も似ている。
湿った土の中をシダ、コケの類と朽ちた倒木、様々な樹木と植物の間を進む。
九十九折の登山道は多くの登山者に踏まれ削られていて、空は頭上の木々に遮られ片鱗のみを見せる。
やがては、乾燥した地面へと変化し、次第に至る所に岩が露出してくる。
1時間も歩くと最初のベンチ、水を吸いながら高度と距離を重ねる。
さらに、1時間で3つのベンチを超える。
やがて富士見のポイントが出ていて、その先は合戦尾根となる。
3時間程で合戦小屋に着く。
無いだろうと知りつつ
タバコの有無を尋ねる。
答えは
勿論無いという
仕方なく名物のスイカを求めて
それを貪る様に食べる
美味い、何とも言えず
適度な甘さと水分が良い
スイカとの格闘の末
上を目指す。
ちなみに山のスイカは800円だ。
ここから、山頂近く
タバコがあるという小屋まで
1時間だと言う。
もはや、森林限界に近づき
風景は変わる
遠くの尾根の向こうに名峰の
姿が現れる。
雲間から見える槍は何処までも壮観だ

やがて目指す小屋が姿を表す。
見えてからの距離は長い。