昨夜はHISTORY CHANNELでオンエアーしていた番組。
内容のすさまじさに何処の制作か物凄い気になった。
英語タイトル MURABITO が付いていたのでBBC等の海外かと思った。
それにしても、作りが海外制作とは違う気がする。
でも、出てくる内容があまりににも・・・・
生き残った80前後の兵士がこんなに淡々と暗い過去を語れるか??
 
話の内容に驚愕し、それを淡々と語る老人の表情に驚愕し
 
「しかたが無かった、命令だった、命令に逆らうなんてあってはならない時代だった そんな時代だった 時代・・」
 
総てを時代の責任に転嫁する老人の言葉、でもそれは責任回避と言う単純なものではなく
 
取り返しの付かない非人間としての行為を自覚しての言葉
 
テレビを見ている、現実を体験していない自分が安易に善悪を言うべきでは無い と考えさせられつつ
 
でも違う、彼は決定的に人間として間違っている、時代の責任でもなければ、命令の責任でもなく
 
やらなければ上官と憲兵に殺される  状況は解るが そうするしかなかった それも理解する
 
でも、非国民でも、売国奴でも、なんでもかんでも 家族への影響 など等 等 など 
 
バックボーンは容易に推測できる。
 
 
そう言う教育を受けてきた わかる 
 
わかる わかる わかる けれど
 
無防備な捕虜を殺し、民間人から略奪して、自分が部隊の中で生き延びたい
 
鬼畜だ、餓鬼だ、やってることは人じゃない。
 
戦争とは人が人でなくなる
 
違う
 
戦争が悪いのではない
 
時代 戦争 命令 体制 問題を他に求める以上この課題は永久に解決しない。
 
人間として間違っている。
 
原爆投下も捕虜の殺害もホロコーストも自爆テロも 全部人間がやったことだ。
 
責任は戦争でも、時代でも、ましてや命令でもない。
 
あの戦争で多くの命が世界中で奪われた。
 
その大部分が、同じ人間の手によって奪われたのだ。
 
 
 
調べたら、NHK制作だと出ていた
 
本当なら、NHKは何を描きたかったのだろう。
 
なぜ、あの老人にこれを語らせたのだろう
 
意図は明確に見えるが、公言しない制作側の立場
 
同じだ、あの老人も、制作者も、そしてこの私も。
 
人間は弱い、だからこそ間違った事には命がけで抵抗をする勇気があれば
 
世界は変われる
 
ハイビジョン特集 こうして村人は戦場へ行った~滋賀県旧大郷村 徴兵記録~