アベノミクス効果に沸く日本。

支持率も依然とし高い
株価の上昇、円安へのトレンド変換
中々の結果である。

株価は企業業績の回復と将来的な期待で上昇している。
円安は、米国経済の復調を表している。

そのように考えるのは妥当なところだろうか・・・

ここで一つの仮説を立てる、上記に述べた事は総て砂上の楼閣でその本質は違うと。

『円貨の下落』
株価は企業の業績など関係なく、企業の発行している株式の価値が上昇したのでは
なく、株式1株辺りの円貨との交換レートが変化したと考えたらどうだろうか。
対米ドルに関しても同じで、1ドルの価値が高まったのではなく円価値が下落したのだ。

こう考えると、株高円安も容易に説明がつく。
日本国債にしても信用度は変わらないとしても額面価値は、外貨基準では下落している。
つまり、日本は既にかなりのインフレ状況にあると言えるのではないかという仮説だ。

円貨は35%対米ドルでインフレになった。
株価においては50%だ。

なぜこうなるかは一目瞭然、むしろ消費物価が横ばいの方が不思議といえる。
賃金も同じ事が言えるだろう。

既に、円価値は1年前より相当に下落していて、円貯金の評価減は相当だ。

既に、マイルドではないインフレが起こっている環境で、物価の急激な上昇は織り込まねば
ならない。
一方で賃金の上昇であるが、企業立国ニッポンでは、それは期待薄かもしれない。

銀行券ルールを凍結してまで、実弾を供給している今
こうなるのは、経済の自然な現象としては当然といえる。


これにより、日本は2つの課題を解決できるのも事実だ。
金融資産の大部分を保有する、わが国のリタイヤメントシニア
これにより、蒙る損害は相当なものだ。
彼らの資産価値を限界まで落として、新たな環境下で富を再分配するには、この強いインフレ
政策は正しい、また膨れ上がった国の負債を目覚しく圧縮する効果も少なからずあるのだから。

2年以内に2%のマイルドインフレの達成と言っておけば、アレルギーも起こさず国民は納得す
ると言うのも想定無いだろう。

でも、金融ファイナンスと呼ばれてもしかたない、マネタイゼーションにも見える、このアベノミクス
はそのような意味合いを持っている気がしてならない。