月末のあわただしい中で


molt posso 追従できない放物線の裏側へ  


練習場がクロースして1週間がたった。

3月末、早過ぎた桜は、不忍の池の水面を見えないくらいに覆っていた。


都心の小さな小さな練習場はそんな日に終わった。

molt posso 追従できない放物線の裏側へ  molt posso 追従できない放物線の裏側へ


数日して、訪れたそこは、ネットが外された姿をしていた。

建物に入ると支配人が居た。


最終日に会えなかったので、心残りだったから。

最後の握手

そして、支配人は良かったらと言って、もうその場所では何の意味もない練習マットをくれた。

記念品 いいや どこか 形見分け そんな気持ちだった。


あれから、徒歩圏内でボールを打てる場所を失った僕は

今、マンションの屋上で都会の明りの溢れる中、毎日決まって素振りをしている。

ボールを打てない事での不安はある。

広くて、夜景は素晴らしい風の強い屋上は夜間は暗い。

感覚だけの素振り


それもまた良いとは思う。



molt posso 追従できない放物線の裏側へ


ラウンドが楽しみだ