スイングをするうえで、一番邪魔をするのは感情。

疑い、恐怖、人前で失敗したくない羞恥心、ナイスショットへの期待、飛ばそうとする欲望、慎重に行こうとする理性。

もう、これだけの感情がそれこそ溢れ出す。

最後は混乱したままに、スイングをスタートさせる。


テイクバック、トップ、切り替えし、インパクト、フォロー、フィニッシュ。


悩みながらクラブを引いて、切り返しで何かを考え、後は身を任せる。

そんなスイングがあるかと思えば、もう最初から最後まで頭がカッとなって振る時もある。

悩んで押させて、躊躇して結果は最悪という事さえあるし、何も考えないで振り切ってナイスショットもある。

でもすべてに再現性がなく、基準も根拠もあいまいだ。


これでは、何も解決しない。


「アドレスしたら、もう何も考えず打つ」 そう教える人は少なくない。

でも人間は絶えず考える生き物だから、それは不可能だ。

だから、最低限の事だけを頭の中で常に深く考えて打つ事にした。



1.前提としての感情をまとめる。

  まな板の鯉だから、結果は推測も希望も恐れも無意味 なるようにしかならないし、やるのは自分。

  目標を決める、落としどころは、容易くは無いけれど、無理ではない距離と球筋を強くイメージしてそこ

  まで打つ。それだけを考える。


2.アドレスは約束事をきちんと守りアドレスする。

  一度アドレスしたら、修正は考えない、良くも悪くも、決めたアドレスで打つ事に勝手に決める。


3.ワングルする適度に力が抜けるように。


4.バックスイングはゆっくり引く、これも肩をまわして軸だけ変わらないように。

  たとえ変わったと感じても修正せずにゆっくり最後まで引く。


5.トップは、肩の高さまで上げればよしとする、多少の位置のずれなんて気にしない。

  前傾を保ったまま引いて行く事だけ考えればいい。


6.そして、切り返したら 胸は右を向いたまま、てはトップの位置に置いたまま。

  たったそれだけを、言い聞かせるように意識しているだけ。

  意識するのはそれだけ、頭でそれだけを考えて身を任せる。

  

  手は降りるだろうか? 降りなければ打てないのだからそれでもいい 降りないわけがない。

  自分を指示られないなら、自然を信じて、総てを信じて


  それを強く考える事で、ほかの事を考えないようにするのではなく

  強く意識することで、他の考えが薄くなる、弱くなる、消えていく のだ。


  嘘だと思ったら、お試しください。



molt posso 追従できない放物線の裏側へ