実体経済とはかけ離れた為替水準と言うのを良く耳にする。
その為替水準こそが実体経済の証ではないのか。
資産経済が実体経済に与える影響は年を追うごとに大きくなる。
サブプライム問題が世界経済に与えた影響を考えればその影響力が見えてくる。
もはや、実体経済を語る時に、投機的な動き投資から生まれる損益を組み入れて考えなければならない。
そうでもしないと、実体経済というものが実体に添わないものであり、何の指針にもならなくなる。
財務大臣は言う、「額に汗して働く実体(経済)をまったく反映しない為替相場が果たして健全なのかという認識はみなさん持っているのではないか」と・・・・
額に汗して働く 直接労働の対価が その労働量に比例対価を得られるような時代ではもはやない。
釈然とはしない事かもしれないが、これが現実である。
言い換えれば、長い人類の歴史の中で労働量と報酬がイコールの時代が存在しただろうか?
力あるものは、弱きものから搾取して自らの富を増やした。
権力と財を成した者がだれよりも働いたのかと言えば応えはおのずと解かる。
時代は常に理不尽だ
正論を熱く語る事は何ら解決にはならないのである。
これは、正しい人の道ではないと問われれば、そのとうりである。
正しいはずが無い。
正しい事で解決できる社会には、人類の歴史上で一度も到達した事が無いのだ。