今からもう随分前の話、BMWの初代5シリーズ e-12が発表になった。
それまでのBMW 2000CS から3.0CSに引き継がれる、世界で最も美しいクーペの流れは635へと続き、一時の中断を経て現在の6へと繋がる。
また、スポーツセダンと言う呼び名が日本人にはピンとくるであろう、所謂高性能な箱の流れ1802から2002というシリーズに受け継がれ現在の3に繋がる、今の人には不思議だろうが、本来の3は2ドアだった。
今はクーペボディーとセダンが存在するが、当時のものはe-21シリーズはセダンのフォルムで2ドアだった。
BMWの系譜の中で、初代5の占める役割は大きい。
純粋な4ドアボディを与えられた大人好みの高性能スポーツセダンというカテゴリーを確立したのは、思えばこのBM5 e-12の様なきがしてならない。
当時バルコムトレーディングから正規に輸入されたモデルにBMW520という1台がある。
マニアの間ではフラットボンネットのストロンバーグとして知られた1台だ。
スペックは大した事は無いDINで110馬力そこそこだったと思う、これを本国では少数派の3速トルコンで駆動するオートマ車だ。その73年モデルが私の免許取立て時の車だった。
今何故、この話になるかと言えば、この夏 BMWは新5シリーズに4気筒を復活させる。
BMWと言えば、ストレート6 属にシルキー6が代名詞だけれど、よくよく考えればBMは4気筒に長けている。
70年代ツアーリングカーで活躍した2002tiiもブラバムF-1のターボモデルも4気等だった。ましてやモーターサイクルには横に倒しても冷却と潤滑を完璧にこなすエンジンの開発など、6気筒以上にその開発には他社のノウハウを超越している。
アッパーミドルセダン 520が4気筒で復活するのは実に興味深い。
今や燃料効率は世界の課題であり、排気ガスの無害化も急務。
如何に燃焼効率を高めるかが自然と課題になる。
そんな環境下で、燃費性能に勝る4気筒エンジンに加給機をつける事で、今までのただパワーという時代から、小排気量高効率という新たなターボの可能性が見えてきた。
フォルクスワーゲン等はかなり以前より小排気量ターボを実用しており。
ゴルフGTI等ではパワーと燃費の両立に成功したターボで実績を作っている。
過去 F-1においても 1600CCターボの時代があった。
その後の300CC NA と同等か、それ以上の性能を発揮し 1000馬力時代を予想させた事もあった。
BMW 520ターボ 地味ながら 新た方向性を打ち出す時 BM-5の存在はいつの時代も大きいと感じた。
HONDAの同行も気になる
世界でも最もターボ使いの上手いコンストラクターである
ここ10年以上 私には欲しい車がづつと無かった
欲しくなるだろうか
大人のオモチャ