このところ 週末になると近場の観光地を小さなリュック一つを背負ってハイキングする人を多く見かける。

お見受けするに、70代前後の方々だろうか・・・・・

高度経済成長期 日本を背負ってこられた方々だろうか。

昭和40年代に20代だった方々はそろそろ70前後になるだろうから、東京オリンピックも大阪万博もリアルな記憶でとしてお持ちの方々だと言えるだろう。

右肩上がりが当然の時代を生きて、若い時には住宅ローン 受験戦争を支える親として 随分ご苦労もあった事だろうと感じる。

そんな激動の人生の後半、春の日差しの中でハイキングをご夫婦で楽しまれるのは実に微笑ましい。


でもこの方々の中に、実は多くの金融資産をお持ちの方が少なくない。

勤勉であり且つ極めて真面目、貯蓄する事には長けている方々。

決して高給では無かったとしても継続は力、そして緩やかでも右肩上がりの年功序列。

勤め上げてみればかなりの貯えと、次世代に予想されるよりは恵まれている年金制度とあいまって現在はかなり豊かな状況ではある。

にも関わらず、その豊かさを肌身で感じられないのもこの世代に共通している。

地道で堅実 みなさんそうです。

だから、この世代の多くが現在平均して持っておられる財産は、この世代以外の世代と比較すると遥かに大きいのです。でも、みなさんそうですからとそれには気が付かない。

豊かさの実感を持たない豊かな人々がその金を使わないならば、この社会に金が回るはずがない。

堅実な貯蓄と安全な運用にばかり資金が流れ込んで、国内の消費市場には生きた金として循環も流通もせずに、実態経済とは違うところで強大なマネーフローを作り上げる結果となったのかもしれない。

当の本人たちは、国債を買ったり 単純に低金利の定期貯金をしているだけなのだけれど実はその資金がその先で変化しているかもしれないのだから。

勿論、定期貯金も国債も満期になれば元本+が戻るだろうから当人達には安心なお金ではあるのだけれど・・・・

子供達へ残すお金だと思う 健気な親心も良く解るのです。


貴方達は本当に堅実で真面目で子ども思いの素敵な人々だと思います。


でも 自分達のためにお金を使う事が いま一番世の中の為なのです。


美味しものを食べて 贅沢して 好きなものを買って 御褒美を自分に それが大切だと


そう思ってください。



一方で 住宅購入目的の生前贈与の緩和には少し疑問もあるのです


これ、不動産バブルを起こしてしまったり 一部の業界のみに恩恵が行く。


もう、建設 不動産 だけが潤う緩和措置は辞めた方がいい


贈与より 自分達のために使えるような 政策を


そう、老後の不安を無くす事 国が出来る景気刺激策です。