先ほど書いた森琴音さんの詩とともに
わたし自身のメモも出てきました。
森琴音さんに詩を書きたいと思わせたクラスメートがいるのです。
この琴音さんは、いろいろな不自由があるため、
普通のクラスに通っていたのですが、
時々、支援学級だったようです。
その時のクラスメートの子が書いた詩を見て、
琴音さんはどうしても自分も詩を書きたいと思ったとのことです。
今回は、そのクラスメートの子の詩も載せてセットにしたいと思います。
その子の名前は、川中けいた君といいます。

森琴音ちゃんに詩を書きたいと思わせた川中けいた君とは

それが、同じ小学校の支援学級の小学校4年の
川中けいた君の『ぼくの障害』という詩です。
(川中けいた君は、肢体不自由の障害があり、スムーズにしゃべることは難しいが、
詩や俳句を作ることが好きで、夢は世界一周旅行と言う活発な子です。)
夏休みの宿題とは別にびっしり書き込まれた
3冊のノートを学級担任の先生に提出しました。
先生がその中にこの『ぼくの障害』という詩を見つけました。
それで、支援学級の生徒の思いがすべて込められていると思い、
多くの人に読んでもらおうと先生が廊下にはりだしました。

この詩を琴音さんはみて、
「わたしもおなじ」と文字盤を指でさして、
琴音さんの思いをこの先生が
琴音さんの言葉で書かせたのが、
琴音さんの「わたしの願い」だそうです。)

ぼくの障害  小学校4年の川中けいた君の詩

◉ぼくの障害◉
ぼくは一人で 歩く事が出来ない   
だから 車椅子が 必要
一人で歩きたい  走ってみたい
ぼくは一人で 全部ごはんが食べられない
特せいスプーンを使ったら  少しだけ 自分でたべられる
だから 特せいスプーンは  ぼくにとって 大事なスプーン
一人でえんぴつを持って字を 書きたい
絵を かいてみたい
楽なことも あるけれど
ぼくは 歩きたい
つらいことも あるけれど
一人で全部 ごはんが食べたい
もっと もっとリハビリがんばるよ
一人で歩くよ一
一人で全部ごはん食べるよ
一人で字を書くよ
ぼくは もっともっと
もっともっと
えがお になるよ

言葉にできない子供たちのこころからの叫びを受け止め文字にした教師


わたしは、こどもたちの純粋な気持ちを

言葉にあらわした詩も素晴らしいのですが、
そのようにこどもたちのそばで、
そのこどもたちが自分の気持ちを表現するまで
忍耐強くゆっくりと待ちながら、
こどもたちのそばに寄り添っている
先生の働きが素晴らしいいうことに感動しました。
この感動をだれかと分かち合いたいと
思いブログに2回にわたって載せました。
ほとんど、新聞の記事をそのまま載せるようにして、
それぞれの方々の気持ちを言葉にあらわしました。

「神様が 1日だけ 魔法をかけて しゃべれるようにしてくれたら…」。


1日付の本紙夕刊「夕焼けエッセー」に掲載された大阪府岸和田市の小学6年生、森琴音さん(12)の「わたしの願い」が反響を呼んでいる。


事故の後遺症で肢体不自由となり言葉も失った琴音さん。


願いがかなうなら、


「ただいま」と言ってみたい、


お兄ちゃんに電話をかけたい、


そして魔法がとける前に家族に「おやすみ」と言いたい-


「それで じゅうぶん」とつづる。


 


12歳の魂の声は、読んだ人々の心の奥深くを、優しくゆさぶっている。(安田奈緒美)


父親の淳さん(35)は「肢体不自由になるまではよくしゃべる子供でした」と話す。


だが琴音さんが3歳のとき事故で心肺停止となった。


一命を取り留めたが、低酸素脳症の重い後遺症で下半身はまひし、


声は出るが言葉にならなくなってしまった。


現在は同市立東光小学校の6年4組で30人の同級生と学校生活を送る。


しかし手を動かすのにも時間がかかるため一部の授業は支援学級「しいのみ」で受けている。


発言の際は机上のひらがなの文字盤を指し示す。


今年9月、エッセーはこの教室で生まれた。


一緒に学ぶ肢体不自由の障害のある児童が書いた


「一人で歩きたい、一人でごはんを食べたい、一人で字を書きたい」との詩を読んで、


「わたしもおなじ」と文字盤を指したのだ。


同学級担任の西河月美教諭(46)が驚いて、


「こっちゃんは何がしたいの」と尋ねると「しゃべりたい」。


そこからやりとりを続け、時間をかけてエッセーを書き上げたという。


西河さんは「2人で懸命に作業をしました。こっちゃんの温かい家庭が見えてきた気がしました」と話す。


完成したエッセーを読んだ父親の淳さんは


「言葉を失った琴音の思いを初めて知った」と涙が止まらなかったという。


ぜひ多くの人に読んでもらえればと、「夕焼けエッセー」への投稿を決めた。


掲載直後から本社には、はがきや手紙、メールが次々と寄せられた。


「どうか神様、かなえてあげて…」(大阪府茨木市、女性)


「あなたのエッセーで家族のありがたさを考えさせられました」(同府和泉市、男性)


「文章を読んでこんなにすぐ涙があふれたのは生まれて初めて」(奈良県生駒市、女性)。


子供が同じ障害があるという兵庫県尼崎市の母親からは「どうやって書いたの」との質問も寄せられた。


母親の成美さん(36)は「温かいメッセージをたくさんいただいて感動しています」。


10月の運動会では組体操の輪に加わるなど、活発な琴音さんだが、


一番の願いが「しゃべりたい」であるのは、


「おにいちゃんとけんかしたいから」と屈託のない笑顔を見せる。


残り少なくなった小学校生活でも友達とのおしゃべりが楽しみ。


文字盤を使うのでなかなかスピードについていけないが、


できれば「そんなんちゃうで」と“ツッコミ”をしてみたいと願う。


淳さんは「琴音ももっと言いたいことがあると改めて気付かされた。


今まで以上に時間をとり、文字盤を使って会話したいと思います」と話している。


.(2014/01/11 産経新聞)


(2014/01/11 産経新聞)