『ありがとうの約束』という絵本
本棚を整理していました。
すっと昔に読んでほとんど忘れていた絵本を見つけました。
そして、またもう一度、
その絵本を読みました。
途中で、なぜか涙が止まりませんでした。
もうすぐ70才になるわたしが、
今からでも遅くないこのおじいさんのように生きたい。
わたしの口から出る言葉は、ありがとう だけにしたいと思いました。
それ以外の言葉は口から出さないと決めました。
ありがとうだけを口癖にしたい・・・

『ありがとうの約束』
ある村に「ありがとう」しか いわない おじいさんがいました。
そうじをしながら村びとに「きれいにさせてくれてありがとう」
とれた野菜をおとなりさんにあげて「もらってくれてありがとう」出かける前にふってきた雨にまで「ふってくれてありがとう」どんなときにでも「ありがとう」といいます。りんごの木の下で出会った 若いおじいさんとおばあさんは「ありがとう」ということばでむすばれました。みちばたに落としたりんごをひろって おたがい「ありがとう」といったのがきっかけ。「どんなときでも、“ありがとう”といいましょう」この誓いをわすれないように 庭に一本のりんごの苗木をうえ「ありがとうの木」となづけました。「ありがとうの約束」は、ふたりだけのきまり。感謝するときやしあわせなときだけではありません。あらしがつづく夜は、「いっしょにいてくれてありがとう」こどもが泣きやまないときでも「元気でいてくれてありがとう」ふたりでケンカをしたときは「本音をいってくれてありがとう」どんなときも「ありがとうの種」を見つけおじいさんとおばあさんになるまで ずっとまもられてきました。「どんなときでも、“ありがとう”といいましょう」
この誓いをわすれないように 庭に一本のりんごの苗木をうえ
「ありがとうの木」となづけました。
「ありがとうの約束」は、ふたりだけのきまり。
そんなおじいさんのことを、
だれもが “ありがとうのおじいさん”とよぶようになりました。
そんなある日、いたずら好きのこどもたちが こんなことをいいだしました。
「“ありがとうのおじいさん”は どんなことをやったら ありがとうをいわないのかなぁ」
ぼうしをとってみたり 用がないのにドアをノックしたり ホウキをかくしてみたり・・・
しかし、おじいさんは「ありがとう」というだけです。
こどもたちは、どうしてもちがうことをいわせたくなり
「ぜったいに、ありがとうをいわせないでみせる!」と、もっとひどいことを考えました。
こどもたちは おじいさんが出かけているあいだに
家の庭にかってにはいって りんごがなっている木のえだを いくつも折ってしまいました。
そこにおじいさんが かえってきました。
おじいさんは木の前で立ちすくんでいます。
そして、ゆっくりとおじいさんはこどもたちに近づいてきました。
「ありがとう」
そして おじいさんは、てっぺんのほうの折られたえだを見て話しはじめました。
「この木をうえたときに おばあさんに一番上になったりんごを毎年とってあげると約束してたんだが、だんだんのぼれなくなってしまった。
おばあさんは亡くなってしまって 約束がはたせずじまいだったけれど
ずっと気になっていたんだ。だけど、こうやってみんなのおかげでとることができた。
ありがとう」
こどもたちは 下をむいています。 そしてだれかがいいました。
「ごめんなさい」 いいながら泣きだしてしまいました。
おじいさんは、やさしくこういいました。
「ごめんなさいじゃなくて、“ありがとう“っていってごらん
なんだかちょっと笑顔になるだろう?」
おじいさんはりんごを差しだし
「これからは、どんなときも “ありがとうっていう約束”を おじいさんとしてくれるかな」
そして、おじいさんとこどもたちは 庭に一本のあたらしいりんごの苗木をうえました。
おじいさんとこどもたちは笑顔でいいました。
『ありがとう』
「ありがとう」を口癖にすると、「感謝します」がセットになる。

各国の『ありがとう』という言葉の抜粋
・Thank you(サンキュー)/英語
thank(感謝する)の古英語thancianと、think(考える・思う)と同じ古英語のthencanの語源は同じルーツだと言われています。Thank youは、「あなたのことを想っている」という意味から感謝の言葉として使われるようになりました。・謝謝(シェシェ)/中国語
「謝」は「言」に「射る」と書きます。「射る」は、矢が放たれて緩んだ状態の弓を表しており、言いたいことを口に出すと心の緊張が緩むことを指します。感謝したい気持ちを伝える言葉として、謝謝が使われるようになりました。・Merci(メルシー)/フランス語
Merciの語源は、ラテン語のmerces,edis(慈悲)です。「弱者に対して親切にする」といった慈悲・哀れみといった意味を持ち、感謝するときに使われる言葉に変化しました。・Gracias(グラシアス)/スペイン語
Graciasの語源は、ラテン語のGratus(喜び・心地よさ)から派生したGratia(好意)という言葉です。喜んでいることや相手に好意を持っていることを伝えるため、感謝の言葉として使われるようになりました。・Danke(ダンケ)/ドイツ語
Dankeは日本語で「考える」という意味を持ちます。denken(考える)が語源とされており、「相手のことを考えたり想ったりする」気持ちを感謝の言葉として使うようになりました。