今回ご紹介するのは、「「ひとり会社」の起こし方・育て方 著:波多野卓司」です。この本は、クライアントの起業率4割の起業支援を生業とする著者さんが、社員一人でおこすスモールビジネスの方法を書いた1冊になります。
少しずつ、自分の持ち味で、コツコツと事業を進め、小さな自分だけの会社を運営するための心構えを網羅した内容になっています。近年流行の一人起業は、誰にでも、いつからでも出来る。そのためにはチャンスを逃してはいけないことを教えてくれる本でした。
今回は、スモールビジネスのための出会いについてフォーカスしながらお伝えできればと思います。ひとり会社といっても、本当に自分だけで出来るようなものではないのです。人の力を借りながら、どうやって自分だけの事業を行なっていくのか、興味がありますね。
また、自分の中にあるものとの出会いも大切になるようです。経営もそうですし、何かをしていると、今まで知らなかった自分と出会うことも多いようで、そんな自分探しも大事な秘訣のように読んでいて思いました。
それでは、そんな出会いの連続の本を見ていきましょう。
この本には、「会社の“社”は「共同的な営みの場所」」とあります。「さまざまな出会いの社」には、お客さんや取引先の人もいることでしょう。そういった人たちとの出会いを大切にすることが大事です。
お客さんに喜ばれるサービスを作るために日々奮闘するわけですが、そのためには人脈がないとどういったものが売れるのかがわかりません。人の力を借りながら商品を作っていく、そのためには助けてくれる人が必要になります。
波多野先生も、起業したときには企業支援を生業にするとは思っていなかったそうですが、素晴らしい出会いの中試行錯誤して今の仕事に至ったそうです。いろいろな出会いの中で、「教育」の仕事に引き込まれていったとありました。
「出会ってみて何を感じるのか」それがいいものでも悪いものでも、「自分の中の何かに出会う」中で、自分が目指すものを見つけていくのが企業の醍醐味かもしれません。私には、人はその何かがわかったときに行動できるように思います。
出来ること、感謝されること、やりたいこと、こういったものを知ることが人生を変えてくれるのです。事業を行うことも、そうなのでしょう。自分の立ち位置で出来て楽しいことを続けていくのは、生き甲斐になると思います。
また、出会うだけではなく「捨てること」も大事だとこの本では言っています。得られるものを手に入れるために、今まであったものを手放す勇気があるかどうかも人生には大事だと言うのは、私も感じています。
手に入れてみてよくなかったものは手放した方がいい。それはここ最近の私の価値観でもありました。何を捨てて何を得ていくかは本当に重要な要素になります。何もかもを得ようという贅沢な考えは、身を滅ぼします。
楽しいことや楽なことを手放すことで、事業に必要なものが手に入るのでしょうが、そこから新しいものが手に入っていくのです。自分の成功のためには不要なものや阻害するものは追い出していくことが必要です。そして、もっと素晴らしいものを手に入れればいのです。
経営の本から人生観の話になってしまいましたが、仕事というのはそういった人生を知るためのいい方法なのかもしれないと、本を読んでいて感じました。出会いと別れの両方に否応なく翻弄される起業。
この「「ひとり会社」の起こし方・育て方」のように、仕事の本の中には生き方のコツが詰まっているものが多いように思います。起業したい方だけではなく、人生をよくしたい方にもお勧めしたい本だと思いました。