ある時を境に、僕は父と話をしなくなりました。

僕には、父のことが暴君だとしか見えていなかったのです。

父は、ビールとタバコにまみれてしまい、
仕事から帰ってくるときは、


いつも酔っ払い、不機嫌でした。


タバコのニオイも嫌いだったし、

何より、不機嫌のとばっちりが来るのが嫌だった。


家族の中で、父に文句や口答えできる人間は?
と周りを見渡すと、、、


僕しかいなかったのです。


なんとなく、事なかれ主義というか、

「誰のおかげで生きていけると思っているんだ!!!」
という父の言葉に、

正義感の強い僕だけが、過剰に反応していたのが実際のところだったようです。


そう、知らないうちに、
僕は、自分が正しいことを主張したくて父と喧嘩ばかりしていたのです。


だから、家庭の雰囲気を悪くしていたのは
僕だったのですよ。。。あらら。


  ★  ★


今思えば、かわいそうなことをしたと思います。


父の苦しみを理解できる気がします。

父は、仕事を続けるだけで精一杯だったのだと思います。

どんなに辛いことが重なっていたのか、
どんな仕事内容だったのかは知らないのですが、

精神的にキツイことは、想像できました。



結局、57歳のときに、肺がんと判明。
祖父が亡くなった知らせを聞いた三日後に手術。

その五年後、父もホスピスで息を引き取りました。


僕が、父と和解できたのは、
父の7回忌でした。


祖父と父の法事の最中、雑念ばかりが浮かんでは消えていました。


そしてふと思ったのです。

「何であんなに嫌っていたんやろう。。。?
 そのくせ、御経の最中、下らないことばかり思い出して。。。
 ほんま、あほみたいや。。。」



  ★  ★


今でも、タバコは極端に嫌いです。

それは、父の寿命を縮めたからであり、
やっぱり、単に、嫌いだからです。


両親とは、子どもの前を歩む人。

ただ、それだけは分かります。

人は、年を重ねたからといって、
聖人君子になれるわけではないのですね。


  ★  ★


あなたは、あなたのままでいい。

僕は僕のままでいい。


喧嘩すればいい。
いつか分かればいい。


全部ひっくるめて、許しあえる時は来る。


両親との葛藤は、子どもの大きなテーマですね。

年がいくほど、人は変われなくなるようです。

そっと応援しています。


★  ★

 
『土曜日の散歩道』


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