昨日は、旅の疲れなのでしょう、夜九時過ぎにうとうとし、
ちょっと仮眠しようと寝入ったのですが、

気づいた時には、朝でした。

相変わらず、寝ながら目覚まし時計をとめるのが上手い僕でした。


  ☆  ☆


宮古島の旅で触れ合った人に
新城(あらぐすく)海岸での、福原栄吉さんがいます。


「みよしや」という海の家を経営なさっているのですが、
海岸の入口が狭いのを幸いに、
海に来る人すべてに声をかけてくださるのです。


風体は、「熊のぷーさん」をおじさんにして、
真黒に日焼けさせ過ぎた感じの方です。
眼が大きくて強面なんですが、
人なつこい笑顔で「写真撮ってあげるよ」と気さくに声をかけては、
ベストスポットを案内してくれるのです。

挙句に、海をバックに、
カップルがジャンプした瞬間を撮ってあげては、
「ちょっとずれたなぁ」とか
「今のもう一回いこうか」とか言って
楽しんでいるのです。

  ☆  ☆

そんなおじさんと、夕暮れ前、店じまいした後に、
ゆっくりと話をする機会に恵まれました。


「ドコカラ、来たの?」
「東京ですよ~」
「あぁそう、僕も東京にいたのさぁ~」
「へ~、そうなんですか」

「うん、一年半だったけどね。仕事で東京に行ってたの。

 はじめは、会社になかなかたどり着かなくてね~。

 あの、電車の混み方はすごいよね~。

 来る電車、来る電車、満員だからさ~、
 次のに乗ろうと思って、ずっとやり過ごしてたらさぁ、
 二時間半も駅にいたっけさぁ。


 こりゃぁ、住めんなぁと思ってから、
 やっぱり一年半ほどで帰ってきたんさ~」


  ☆  ☆



僕が乗っている電車。
彼が乗りなれなかった電車。



本当は栄吉さんとは、
写真を撮ってもらって終わりだと思っていましたが、
車にトラブルがあり、知らない人ばかりの場所で、
助けてもらえるのは、この人しかいないと話かけたのでした。


海の家は、はじめて六年だそうです。

六月から十一月の期間に一年分稼いで過ごす島の生活。


いつも変りない波の音。
風に騒ぐ、バナナの葉やサトウキビ畑。

照りつける日差し。
湿った暑さ。
早足の雲。
青い海原。


自然であること、
自分でいること、


自然にふれること、
自分にふれること。




旅は、時に、自分を見つめる手伝いをしてくれるのですね。

自分探しはいらないけれど、
自分を見つめる時間が持ててよかったです。


    ☆  ☆
 

『土曜日の散歩道』
あなたはあなたの感じるままでいいのです。
気楽にこころに夢の中を散歩させてみましょう!!

感想やコメントをいただくとうれしいです。
メールアドレスはこちらです。
sanpo301@gmail.com
ホームページはこちらです。
http://positiko.web.fc2.com/

いつも、ワンクリックありがとうございます。
banner2.gifにほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
元気とヒントが欲しい時に、悩みを気軽に相談したいときに。
よろしければお友達にも紹介してあげてください。
モバイルメールでの相談サイトです。
http://m.mycounselor.jp/