リスカする魔法少女
こんにちは、フェレです
先日、京都の創作サークル「Team4689」様の新刊
アリスとテレスに寄稿させていただいた、という記事を書いたのですが、同サークル様で頒布している白萩カイリさんの御本がすげぇやばいので布教させてください。
見てくださいこの可愛い表紙絵。魔法少女ですよ。清楚で品の良いお嬢様のようなたたずまいのヒロイン。
これを見て推せると思ったあなた、ぜひ本文を読んで打ちのめされてください。
ヒロインの水口蒼子はメンヘラでロリコン。
魔法少女だけど変身手段はリストカット。
お供の妖精は一万円札。
彼女はただの魔法使いのアルバイトで世界を救おうとか崇高な思想なんてもっちゃいない。
やる気なんかあるわけない。
時給をもらう為に戦う、ドライな性格。
こんなの魔法少女じゃねぇ。
でも読み進めていくと、彼女の媚びないドライさが良い方に開花して、さばさばした気持ちの良い性格だなと思い、とても好きになりました。
正直、彼女のゴーイングマイウェイな言動はうらやましくすら思います。
変身ヒロインだからって別に正義の為に戦う良い子でなくてもいい。
この普通じゃない設定とネットスラング満載のブラックなノリが合わさって、隙あらば笑いを通り越してドン引きさせようと読者にボディブローを畳み掛けてきます。
クスっとしてくれたらいいなぁ、なんてそんな生易しいもんじゃない。
殺るか殺られるか。尖ったエンタメです。
たぶん合わない人はドン引きするけど合う人はめっちゃ笑うと思います。
単に笑えるだけじゃなく考えさせられる話あり、ミステリー要素ありで、続きが気になっていっきに読んでしまいました。
そんな紅とチアノーゼの2巻が、文フリ大阪で頒布ですよ。
絶対面白いので買います。
大阪の文フリに行く方は要チェックですよ
文学フリマ大阪
9月9日(日)大阪OMMビル
E-11 Team4689(チームシラハギ)
新刊
紅とチアノーゼ(2巻)
246p/文庫サイズ/900円
既刊
紅とチアノーゼ
200p/文庫サイズ/700円
では次の更新でお会いしましょう(*゚ー゚)