東京新聞<各駅停車>
「聖地」でいいの?
オピニオン17 時間
東京写真連盟、全東京写真連盟は、モデルは18歳以上、モデルプロダクションか所属モデル。
ポーズを強制することは絶対にない。
衣装はモデル任せ。
東京写真連盟は、事務所派遣のため、セクシーポーズをやって有名になろうとするモデルもいるが、撮影後は芸能界や広告業界で活躍している。
民間業者が行きすぎた撮影会をやるため、アマチュア写真連盟は、撮影会ができなくなりつつある。
やっていいことと悪いことがある。
私は成人女子が職業としてヌードモデルになることは否定しない。
ヌード撮影はスタジオ内でやるべきだ。
私は「しらこばと水上公園」に行ったことはない。とうすぎる。
子供たちは保護するべきだと思う。
スクール水着で紅白帽をかぶったか細い少女に、成人男性が群がり一斉にカメラを向ける。
こんな光景が、公共の施設で繰り広げられているなんて知らなかった。
今年六月、埼玉県営公園プールで水着撮影会が中止になった騒動。
過激な露出やポーズが問題になったが、モデルには中高生もいた。
お金を払い、十四歳のビキニの股間にレンズを向ける。
これが性的搾取でなくて何なのだろう。
新聞に写真を掲載したかったが、できなかったのは性的すぎたからだ。
一連の水着写真について、大野元裕知事は会見で「確認はしていないし、今後もするつもりはない」と言った。
小中高生のモデル出演自体は今も禁じていない。
そんな知事の姿勢に勇気を得たのか九、十月は延べ十三業者が二十三日間も撮影会を予定している。
中には「会場は“聖地”しらこばと水上公園!」という宣伝も。
東京などの近隣自治体や民間施設が敬遠し、埼玉に集中した結果の「聖地」。
県にはどうか子どもを守ってほしい。
(出田阿生)