元宝塚の「勝ち組」「負け組」
残酷な明暗
黒木瞳は“密会報道”で伸し上がり【複製】【再掲載】
2/23(日) 8:00配信
週刊文春が報じた鈴木杏樹の不倫のお相手は、元宙(そら)組トップの貴城(たかしろ)けいの夫だった。宝塚を去った面々のその後を追うと、「勝ち組」「負け組」の大きな差が見えてくる。
【画像】肩出ししたドレスで美貌を披露する黒木瞳
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ある出来事と自分の容姿を頼りに、芸能界で伸し上がるための足場を拵(こしら)えたのが、
圧倒的な勝ち組の黒木瞳だ。
1986年1月、写真誌「フォーカス」は、その黒木と“元祖プレーボーイ”と呼ばれた大スター岡田眞澄(50)=当時=との「赤坂プリンスホテルでの逢瀬」を写真に収めて掲載している。この起点となったのは、編集部にかかってきた一本のタレコミ電話だった。
可愛らしい声の女性が、「岡田と黒木が密会する。ホテルの部屋番号は『3711号室』」とまで伝えてきた。もっとも、編集部内の反応は「黒木瞳? 誰それ」というものばかり。宝塚を辞めたばかりの25歳の無名女優だ。それも仕方がないだろう。
「フォーカス」は、タレコミ電話を取ったカメラマンと記者の2人を密会部屋の隣と向かいの部屋に配置。午後9時20分、パーティー帰りの岡田と彼に寄り添う小柄な女が入室するのを確認した。夜が更け、部屋からはみ出してくるのは「ショーコ、愛してるよ!」の声。 もっとも、記者やカメラマンは首を傾げる他なかった。「ショーコって誰だ? 瞳じゃないのか?」と。
翌日の正午頃、岡田が退室した後、程なく、女が姿を現した。目がはっきり見える薄めのサングラスにルイ・ヴィトンのバッグ。記者が彼女の背後から「黒木さん?」と声をかけると、「はい?」と振り向き、カメラマンはシャッターを切った。
記者が改めて「黒木瞳さんですね?」と確認すると、女は落ち着いて、「取材は事務所を通していただけます?」とだけ残し、エレベーターに消えた。
直撃に無名女優がこうも落ち着き払った態度で対応できるだろうか――。カメラマンと記者の頭には幾つもの疑問符が過(よぎ)った。そしてカメラマンは気付くのだった。「あれ、今の女の声、タレコミ電話の声とソックリじゃないか!」
そして、もうひとつの謎「ショーコ」もやがて解き明かされた。黒木瞳の本名は「江上(旧姓)昭子」だとわかったのだ。
「フォーカス」がこの密会を記事にした折、黒木は、
〈岡田さんには仕事やプライベートなことで相談にのってもらっているんです〉
〈明け方まで話しこんでしまって〉
と釈明している。
これを踏み台に黒木はこの年秋、「化身」で鮮烈な映画デビューを果たした。
その後の活躍は言うまでもないだろう。
黒木とは対照的に、負け組と言わざるを得ない元ジェンヌも紹介しておこう。
浜風愛の芸名で舞台に立った金林眞貴氏は、天海や姿月あさとと同期でもある。旧帝国陸軍の伊丹松雄中将の孫にもあたる彼女は、87年に歌劇団に入って4年間、娘役として活動した。
その後は、飲食店や風俗店の従業員を転々としたという。
そんな金林氏は3年ほど前、のりピーの元夫・高相祐一と接点を持つ。薬物で3度目の逮捕と相成った高相に危険ドラッグを譲渡した疑いが浮上した。彼女は当時、本誌(「週刊新潮」)にこんな風に弁明している。安いカクテルグラスとマルボロを交互に口元へ運びつつ。
〈あのー確かに……。高相に接触はしているんですよ。貸しているお金を返してもらうために会うことになり、1万円返して貰った〉
その口元をテーマに転身を図った元ジェンヌが、花園とよみの芸名で娘役として活躍した桝谷多紀子氏。歯科医になったのは、45歳の時だった。
「舞台人にとって歯は命。セリフも歌も。トウシューズで立つ時、“地球の引力に逆らって立ちなさい”って先生に言われるんですが、平衡姿勢を保つ際に大事なのも口の中の状態。私にとって舞台に一番近い仕事が歯科だったんです」
64年に音楽学校へ、2年後、20歳で歌劇団に入団。在籍は4年半だった。「芸能界に残った方だけが素晴らしいんでしょうか。私はそうは思いません。昨年の同窓会、同期もみんな集まって、本当にみんな堂々としていた。職業は関係ないんです。みんなそれぞれ、その道で命をかけて頑張ってきた。それは、胸を張って言えることです」
最後に、「どうして退団後は食べられなくなってしまうのか」について。
「親会社の阪急が、退団後の生徒をどうするかきちんと考えていないのが問題だと思います。
チケットはプラチナとされていますが、
同じファンが何度も買って観ているだけで、
それでは
一般に認知されているとは言い難い。
このご時世にSNSも禁止。
ブログすら作れない。
亜蓮冬馬みたいに途中で退団し、YouTubeで宝塚のことを暴露しちゃう人もでてきています。
そうした流れを抑えるのは難しくなるでしょう」
(ベテラン・ウォッチャー)
宝塚のモットー
「家族ぐるみで安心して楽しめる国民劇」に照らせば、やがて「家族ぐるみで安心して露出できるSNS」が優先される日が来るのか。
となれば、在団時は花組だ月組だ、
辞めたら勝ち組・負け組とくくられては
涙ぐみ……から解放されるか。
「週刊新潮」2020年2月20日号 掲載
私の記事・感想
宝塚歌劇団の観客は女性ばかり。
女性観客が9割以上。
私設ファンクラブ中心のチケット販売。
実際には生徒や生徒関係者が、チケット販売しているのが実態らしい。
一般客が気軽に観劇をすることはできない。
観客は同じ人間が、同じ公演を何回も見る、極めてファン中心の閉鎖的な社会。
芸名もわからないのに、愛称で盛り上がっているので、部外者はまったくわからない。
3ヶ月も前からチケット争奪戦では、忙しい一般女性や男性は観劇不可能。
男役は男役になりきっているので、
男性から見ると魅力が無い。
長身で、美人で、踊りや、歌や、演技がえきるので、
男役は娘役が着ている衣装を着れば、
美貌の女性に戻るので、
男性に人気が出るだろう。
男役であっても、女性としての魅力を表現した、ヘアメークや衣装をすることがあってもいいと思う。
女優としては、宝塚の男役であっても、
退団後は女性としての演技が必要で、
在団時も男役と娘役の両方をできた方がいい。
1990年代~200年頃まで、
一部のトップスターは、
トップスター自らが、
ハイレグ女装で踊っていた。
た。
主要男役が若手中心のラインダンスの前に、ダルマで踊った映像を見たことがある。
背が高く、足が長く、中堅以上の男役らしく、大人の女性としての魅力を感じられた。
外国物の作品が多いので、日本人よりも、外国人に変身することが多く、日本の物語のイメージがわかない。
一般のテレビドラマは、「夢の国」ではなく。、「現実社会」を描いている。
「夢の国」の演技はできても、「現実社会」の演技はできず、
舞台には慣れていても、写真・映像・映画の演技には慣れていない。
宝塚歌劇団の生徒は、歌も、踊りも、芝居ができて、女優の能力はできている。
しかし、宝塚歌劇団という、良くも悪くも特別な閉鎖社会で活躍しているのであって、
映画やテレビドラマの制作に、全体の中での一女優として加わるには、
男役は女性に性転換する必要がある。
幸い、宝塚歌劇団には娘役もいるので、
男役でもたまには娘役になったほうが、
退団後に実社会で活躍できると思う。
宝塚歌劇団生徒の退団=卒業後の活躍を期待している。