松竹は31日、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた歌舞伎俳優、市川海老蔵さん(44)の十三代目市川團十郎白猿(だんじゅうろうはくえん)の襲名披露公演を、11、12月に歌舞伎座(東京都中央区)で行うと発表した。

 

長男の堀越勸玄(かんげん)さん(9)も、八代目市川新之助として初舞台を踏む。襲名披露演目は今後、発表する。

 

 

 市川團十郎は、江戸歌舞伎を代表する大名跡。十三代目團十郎白猿を巡っては、2020年5~7月に襲名披露公演を予定していたが、同年4月にコロナ禍による1回目の緊急事態宣言が東京都などに発令されたことを受け、延期になっていた。

 

 海老蔵さんは「私、勸玄共に、まだまだ芸道未熟ではございますが、歴代の團十郎、市川宗家の名を辱めることのないよう、心新たに努力精進する所存でございます」などとコメントを発表した。