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 流通大手セブン&アイ・ホールディングス(HD)は、傘下の百貨店大手そごう・西武を売却する方向で最終調整に入った。

セブン&アイ、傘下の「そごう・西武」売却へ…2000億円規模か (msn.com)

コンビニのセブン―イレブン・ジャパンが利益の大半を稼ぐ一方、そごう・西武は不振脱却のめどが立たず、グループの経営の重荷になっていた。

 

 

 現在、複数の投資ファンドや事業会社を売却先として検討しており、2月中に選定を始める考えだ。売却額は2000億円規模に上るとみられる。

 

 

 セブン&アイは2006年にミレニアムリテイリング(現そごう・西武)を買収した。現在、西武池袋本店(東京都豊島区)やそごう横浜店(横浜市)など10店舗を展開している。

 

 

 しかし、インターネット通販の普及や、コロナ禍で休業や営業時間の短縮を繰り返した影響で業績は一段と悪化している。

 

そごう・西武の21年2月期の最終利益は172億円の赤字だった。

 

 

 セブン&アイの大株主である海外の投資ファンドが、

そごう・西武や総合スーパーのイトーヨーカ堂などを切り離すことを念頭に、

主力のセブン―イレブンに集中するよう求めるなど、株主からの圧力も強まっていた。