© 毎日新聞 提供 各競技を示す絵文字「ピクトグラム」を配した東京五輪の競技観戦チケットのデザイン=Tokyo2020提供
 

 東京オリンピックの国内観客上限を会場定員の50%以内で最大1万人としたことを受け、大会組織委員会は23日、上限を超える枚数を販売した競技でチケットを再抽選するための概要を公表した。野球やサッカーなどの8競技と開閉会式の計97セッション(時間帯)が再抽選の対象となり、7月6日未明、購入者に結果が通知される。

 組織委によると、払い戻し分を除いた約363万枚の販売枚数のうち約91万枚が再抽選で「無効」となる。セッションの8割以上が上限に達していないため、再抽選はセッション全体の1割強となる。収容人員の大きい会場の競技が影響を受けており、例えば日産スタジアム(定員7万2000人)で行われる男子サッカー決勝は4万枚以上を販売し、3万枚以上が削減される見通し。再抽選の対象外となるスポンサーなど海外を含む関係者向けのチケットは五十数万枚で、当初の170万枚から削減したという。

 

 再抽選の結果、「有効」となればチケット発行手続きが可能となるが、「無効」の場合は自動的に払い戻しとなる。「有効」で、払い戻しを希望する場合は7月15日正午までに申請する必要がある。大会終了後に返金される。観客上限に達していない競技チケットの追加販売は行わない。

 観客上限の判断を7月16日まで先送りした東京パラリンピックは、再抽選となれば16日以降に結果を公表し、26日まで払い戻しを受け付ける方針だ。

【浅妻博之】

五輪チケット、再抽選で「4分の1」が無効に 結果通知は7月6日 (msn.com)