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 事故があった来島海峡の潮流は最大10ノット(時速約18キロ)にもなる。

 

1日約500隻以上が通る国際航路だが、潮流方向によって右側通航と左側通航が入れ替わる世界唯一の変則的航路「順中逆西」を採用した、海の難所として知られる。

 

 

 航路は最も狭いところで約400メートル。

馬島の東側を通る「中水道」と西側の「西水道」に分かれる。

「順中逆西」は潮流のスピードに乗りかじが効かなくなった船が、海峡付近の島や浅瀬に乗り上げるのを防ぐ工夫で、潮流と同方向に進む船舶は中水道、逆方向の船舶は西水道を通る。

 

海上交通の国際ルールでは船舶は右側通航だが、来島海峡では上げ潮となる南流時は、左側通航となるため、海峡出入り口で進路が交差することになる。

海の難所 世界唯一の変則的航路「順中逆西」 来島海峡貨物船沈没 (msn.com)