© 朝日新聞社 東京都庁=2020年4月17日、東京都新宿区、藤原伸雄撮影
 

 東京都は30日、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行した場合、1日あたり最大で約6万5千件の検査が必要になるとの試算を発表した。現状の検査能力を大きく超えており、都は12月上旬までに対応できる検査体制を整えるとしている。

 

 インフルエンザによる発熱でも、新型コロナの感染が疑われたり、重症化のリスクが高い高齢者だったりする場合、PCR検査や抗原検査が必要になる。都の試算では、インフルエンザが例年並みに流行したケースを想定したという。

 都は、現状の検査能力は最大稼働時で1日あたり4万6千件とするが、実際の検査件数は1週間平均で4083・6件(28日時点)にとどまっている。6万5千件の検査に対応するためには、人員の確保などが課題となる。

 

 都はこのほか、検査需要の高まりに対応するため、従来の新型コロナ外来やPCRセンターに加え、「かかりつけ医」でも受診できる体制を拡大していく方針。短時間で調べられる抗原簡易キットの活用を促し、診療や相談には原則すべてのかかりつけ医が応じるようにするという。

(荻原千明)

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