ポートレートのモデルにはさまざまなポーズがあります。
さまざまなポーズを覚える前に、
すべてのポーズの基本を知ることが大切です。
はっきり言って、この基本を覚えるだけでもモデルらしくなります。
基本ポーズには、
立ったポーズと座ったポーズ、
動いてるポーズと静止したポーズ
に大きく分けられます。
写す部分により、
全身 (動画 フルショット)、
上半身、
バストアップ (動画 バストショット)、
顔 (動画 クローズアップ)
などがあります。
あまりポーズを考えすぎても、
ぎこちなくなってしまいます。
自然に動きながら、決めポーズや決め目線を
組み込みます。
連続した動きの中で、動きをさりげなく止めて、
さまざまなポーズをしましょう。
そうすればポーズは無数にあります。
すべてのポーズの基本
1.カメラに向かって、正面を見たポーズと斜めのポーズの両方が 必要。
真正面を向いて、両手はだらり、両足は「気をつ」けか、「安め」の ように、仁王立ちをしない。
つまり、適度に変化を持たせて、さまざまなポーズや表情をして、自分の魅力を表現する。
(容姿端麗・スタイル抜群の場合は一部に正面ポーズもあってもよい)
(道路のど真ん中、橋のど真ん中、家の正面などで、正面を向き、カメラを見つめる)
2.カメラに向かって体がやや斜めのポーズが基本。
(顔や体が立体的に写る。正面は体の横幅プラス両手、斜めは体が痩せて見える。)
(顔の彫りの深さ、鼻の高さ。胸やヒップの膨らみ。女性の魅力を表現できる。)
3.背筋を伸ばして、肩を後ろに、胸を前のほうに突き出し気味にする。
猫背にならない、後ろから見れば両方の肩甲骨をつける。
(胸を突き出し気味にすると、バストが大きく、形がよく写る)
4.顔について、カメラに向かって正面だけでは証明写真。
正面からだと、顔が平でぺちゃんこに見えてしまう。
斜め前から撮影すれば、顔の彫りが深く、美人に見える。
とくに鼻が高く、鼻筋が整っている女性は、綺麗に写る・映る。
右斜め横、左斜め横、背景と身体に問題なければ、両方あったほうが良い。
5.足については、モデルの基本姿勢のほか、
適度に組む、挑発的に両足を開く、
どこかに足をのせるなど、
撮影場所の状況に合わせて、変化をもたせる。
モデルが高い位置にいて、カメラが低い位置から撮影、
広角レンズで撮影すると、
足が長く、スタイルがよく、写ります。
逆に、モデルが低い位置にいて、カメラマンが高い位置から撮影する場合、
頭が大きく、足は短く、スタイルは悪く、写ります。
6.手の位置をどこに持ってくるか、体につけるか、体から離すか、
撮影場所によっては、何かに手をかけるか、
指の形をどうするか(グー、パーではなく、チョキの変形が原則)までできれば、
いい写真が撮影できる。
(右手と左手は、同じ位置や形ではなく、別々が原則)
7.視線についてはカメラを見つめる場合と、
わざと別の方向を見る場合がある。
(基本はカメラ目線。外すときは、はっきりと、意味を持たせて外す。)
中級レベルの内容
プロモデルやアイドルや女優としては、上記に加えて
●カメラに向かって正面をむいた写真のみでなく、
体の中心線、顔の中心線、目線の方向(基本はカメラ目線)を分けて、
体を曲げたり、ひねったりすると変化がつきます。
●さまざまなポーズ、衣装、撮影場所にあわせた表情をします。
モデルがニコリと笑いカメラマンがパチリと写す(ニコパチといいます)だけでなく、
睨んだり、無表情であったり、変化をつけましょう。
●自分がやっているポーズや表情は、撮影しているカメラをとうして、
見る人(男性)が、自分をどのように感じるかを考えて、
ポーズや表情作りをします。
プロのモデルや女優は、綺麗な容姿ですが、
全身のスタイルの良さ、顔の綺麗さ、胸の大きさ、ヒップから股間にかけてなど、
男が自分を魅力を感じて、自分の虜になるようなポーズをします。
ポーズに合わせて、表情作りをします。
微笑むだけでなく、無表情の場合もあれば、セクシーや色気の場合もあります。
肌の露出は控えめよりも、大きめのほうが、男性に人気を獲得できます。
どこを隠して、どこまで見せるか、
プロモデルとしてに、女優として、生き方、考え方次第です。
私が日本のモデル業界に望むことは、
日本人モデルが欧米のファッションショーで活躍してほしいこと、
日本の伝統と文化を理解した、着物モデル、和風モデルを育成することです。
モデルは撮影しているカメラマンに
ポーズや表情をリードしてもらい、
画像や映像で自分の魅力を表現します。
(広告の場合は商品が中心)
写真の場合はカメラマンですが、
映像の場合は、監督とか、演出家でしょう。
踊りの場合は、専門の振付師がいるようです。
写真・静止画について述べていますが、
動画についても共通です。
女優の場合も、監督から詳細な指示がない場合は、
自分が魅力的にカメラに映るように、自分から演技をしましょう。
撮影事例については、データが大きくなりすぎるために、抹消しました。
別途、掲載とします。