素人でも、新人でも、魅力的に写るのは、
撮影会主催者の役員や常連カメラマンが
モデルのそばで教えているからです。
私の場合も、
モデルの経験（経験が少ないモデルには教えないと撮影会にならない）、
他のカメラマンが多いか少ないか、担当役員（東京・全東京）、
担当マネージャー（湘南）との相性
などにより、
積極的に教える場合と、かなり遠慮する場合
があります。
モデルから依頼されたり、コラボの場合は
私はまず、モデルの希望を聞きますよ。
そのうえで、モデルが他のモデルに比べての長所を見出してアドバイスします。
たとえば、私の初期の代表作である野元美沙の新宿御苑・鎌倉・江ノ島での浴衣写真ですが、
モデルの顔、体型が日本的、
きもののモデルをやったことがある、
日本舞踊や茶道ができる、
本人からちょっとした色気ならかまわない
ということなので、
洋服で勝負するよりも浴衣で勝負
しようと決断しました。
結果的に大成功、アクセス多く、浴衣ブームに貢献、
本人は一瞬ですが若手有名男優・女優が主演する映画に出演
しました。
素人でも新人でも魅力的に写るのは、
私の方から撮影中、常にモデルに声をかけ続けているからです。
ただし、
あくまでモデルの自主性を重んじ、
「このようにしたら」とは言いますが、
「こうしなさい」とは絶対に言いません。
モデルがファッションのポーズを希望すればファッションのポーズを
モデルがグラビアのポーズを希望すればグラビアのポーズを
撮影します。
モデルの方から、やりたいポーズがあれば受け入れます。
ただし、綺麗に写るようにアドバイスはします。
撮影中、ずっとモデルの心理状態を把握して、
表情、体の動かし方（ポーズもできない）、顔の方向、目線の方向など、
ありとあらゆることを、おもしろおかしく、モデルに語りかけています。
私の方がきめ細かにモデルをリードしていますから、
モデルが誰であろうと綺麗に写ります。