第一印象:ビュンビュン足元に返ってくる…板が生きているみたいゲラゲラ
 

タイトルのVFSとMPCは搭載プレートの略称で
1機種でそれぞれのプレート違いを乗り比べています
(画像左)VFSw60
(画像右)Marker Piston Control 10mm
 
Hartの試乗は3シーズンぶりですが、挙動は完全に忘れています(笑)

まずはグリップ力の強いMPCから乗ってみました。

トップ側がヒラヒラと軽い印象が強く、少しだけ戸惑いました。

センターにドッシリした足場感があるので

若干トップ寄りに圧を掛けて乗り続けてみます。

板を捉えて撓ませた瞬間から板が主導的に動いていきます。

滑り手を軸にコンパスのように鋭く板が回り込んでいって

レスポンス良く足元に返ってくる…

うわ!なんだこれ板が生きてるみたい!という第一印象(^^;

この挙動はある意味でレーシーですが、

SL板のように縦方向に走るのではなく横方向へ抜けていきます。

滑り手は意識的に縦方向に向けていかないと

落差の大きい小回りは難しいかもしれません。

ただ横方向の深回りがとても演出しやすく、急斜面も怖くありません。

暴走するような板の走りではなく、マイルドな走りです。

単純な事を言うと、スキーがメチャクチャ面白い板かもしれないゲラゲラ

ジャパーナに所属されていた栗山未来選手が開発された板だそうです。

 

一方、VFSw60プレートは板全体が撓む感がかなり強くなります。
この撓み感がとてもバランスが良く、より一層マイルド感が増す。
角付けと撓み量の調整でターンを構成する…という
プライズテストに必須な技術が身に着きやすいため
一級レベルの方の基礎練習にとても良い板です。
低速で滑る事の多い指導員の方にもオススメです。
反面、グリップ低下によってアイスバーン状の硬い雪では
板の粘りが落ちてしまって扱いづらさを感じました。
個人的にはMPCプレートに高評価です。