『風姿花伝』の中で、世阿弥は「長(たけ)と嵩(かさ)の違いがわからない者が多い」と語っています。
「長」とは変えられないもの。
「嵩」とは変えられるものです。
ダイエットをするのに、身長を伸ばすことで痩せようとする人はいません。
体重を減らそうとします。
それは、身長は変えられないもので、体重は変えられるものだとみなさんが知っているからです。
しかし、仕事などでは、変えられないものを変えようとしてしまうことがよくあります。
たとえば、イチロー選手のようなバッターになりたいという人には、イチロー選手がどういう理由で道具を選び、練習しているのかを研究するよう指導しなければならないのに、イチロー選手の使っているのと同じバットを買いなさいと指導してしまう。
それでは打てるわけがありませんよね。
指導者は、この「長」と「嵩」を明確にして伝える必要があります。
それを相手のセンスに任せてしまうと、センスのある人だけが伸びて、嵩を伸ばせば大成する可能性をもつ人の芽を摘んでしまうことになります。
「部下にとっての長とは何か、嵩とは何かを見極め、変えられるものを伸ばすための助言を心がける。すると、変えられない長までも変化していく」と世阿弥は言うのです。
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「DANA 2015年5月初夏号」
佼成出版社より
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内容そのものを見るのも大事ですが、
そうなるに至った背景情報(状況)を見ることはもっと大事だと思います。
よく飲食店なんかだと、他店が生ビール280円をして流行っていて、自分のお店でも生ビール280円にしよう!ってやってみたら大赤字・・・なんてことがあるようです。
これは、その内容そのものしか見ていないのです。
背景情報(状況)を見てみると、その流行っているお店は2階以上にしか出店していなくて家賃が安いからやっていけるとか、自家農園から仕入れることにより他で利幅をだしているとか、広告宣伝費は一切かけないとかって、工夫が必ずありますし、
そもそもマネをしただけの人とは「想い」が違うんですね♪
困っているから考えて考えて工夫に工夫を重ねて導き出したものを、形だけマネしても上手くいきません。
マネをするなら、その想いや背景情報(状況)まで考えないと!です♪
イチロー選手が使っているバットだけマネしても駄目とは、こういうこと。
良いものを取り入れる時に、背景情報(状況)も意識していきたいですね(*^_^*)