★1965年浅草玩具日産UD日本急行バス/国鉄バス トミカ博~ブリキ自動車コレクションから207 | ポルシェ356Aカレラ

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★2023年 広島ピカドンの日
1945(昭和20)年のあの夏の日の朝から今年2023(令和5)年で78年が経つとは時の流れは本当に早いものです。とは言え、私は1959(昭和34)年生れのため、1945年はマイナス14歳だった計算なのですが、2023年現在のマイナス14年と言うと2009(平成21)年ということになり、私が生まれた時点での1945年は僅か14年前、ついこないだの話であった訳です。
2012(平成24)年に島根県松江市教育委員会が「描写が過激」として、市内の小中学校に対し中沢啓治の漫画『はだしのゲン』を学校図書館の倉庫に移して閲覧を制限するよう要請したことに続き、今年2023年はピカドンのお膝元・広島市教育委員会が地元の学校長や大学教授等の識者(人選方法不明)に検討を依頼した教材についての検討会議の結果、「現代の児童の生活実態に合わない」「コイ盗みは誤解を与える恐れがある」等の意見が出されたことにより、広島市内で使用する平和学習教材からの『はだしのゲン』の削除を決定したことが、「同作品の他の場面への差し替えを検討もせずに、何故いきなり削除なのか」といった反対意見が出されるなど物議をかもしています。
この件については、「南京大虐殺はなかった」だとか、「日本がアジアの近隣諸国を侵略し戦争を行ったとするような自虐的な歴史観を日本史の教科書に記述し、美しい日本の国の未来を担う子供たちを洗脳するというのは如何なものか」といった言論と同質の右翼的で危険な匂いを感じてしまうのは筆者一人ではないでしょう。

ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮による度重なるミサイル発射、台湾を巡る状況等の懸念される国際情勢から日本も唯一の被爆国だからこそ核を持つべきではないなどと甘っちょろいことを言っていつまでも丸腰でいるべきでなく、攻められることがないよう抑止力として核を持つべきだとの危険な考え方が拡がりを見せつつあるようにも見えます。
ここで度々書いているように、ウルトラ警備隊のような地球防衛軍として宇宙人の侵略に備えるための武器としてならばともかく、宇宙船地球号の中で人間同士が殺し合いをする道具として核を保有することは愚の骨頂というのが筆者の意見です。


★閑話休題
今日はブリキ自動車コレションから第207回記事として浅草玩具の1965年日産ディーゼル日本高速バス/国鉄高速バスとオマケとして初めて「有明GYM-EX」で開催されたトミカ博 in TOKYOの様子を簡単にご紹介しますne☆☆


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★1965年時点で国産最強・最速の高速バス「日産ディーゼルV8RA120」
1965年~1966年版自動車ガイドブックVo.12より転載。この年の自動車ガイドブックから国産各社の高速バスのスペックを抜粋すると以下のようになります。

1)日産ディーゼルV8RA120 高速バス
最高出力330ps/2200rpm・最高速度150㎞/h

2)日野RA100-P 高速バス
最高出力320ps/2400rpm・最高速度141㎞/h

3)三菱ふそうMAR820 高速バス
最高出力290ps・2300rpm・最高速度134㎞/h

4)いすゞBU30P 高速バス
最高出力230ps/2300rpm・最高速度125㎞/h

このように、1965(昭和40)年時点で国産最強/最速の高速バスは間違いなく、日産ディーゼルV8RA120 ということになります。V8エンジンを搭載しカタログ値とは言え、最高速度150㎞/hを謳ったことは特筆に値し、シートピッチ888㎜の11列リクライニング・シートと冷暖房装置、第3のブレーキとしてリターダを装着し安全性にも配慮した超デラックス高速バスだったと言えます。





【1965年日産ディーゼルV8RA120 高速バス 実車主要スペック】 (1965 Nissan Diesel V8 RA120 Express bus Specifications)
全長11950㎜・全幅2490㎜・全高3150㎜・ホイールベース6450㎜・最小回転半径10.6m・車重11485kg・UDV8型 ディーゼル水冷2サイクル/8シリンダー9882cc・圧縮比16・最高出力330ps/2200rpm・最大トルク122m・kg/1400rpm・乗車定員42名・変速機5速フロアMT・ベンディックス型エアブレーキ・タイヤサイズ11.00-20/12PR・最高速度150km/h


【浅草玩具 1/23スケール1965年日産ディーゼルV8RA120 日本急行バス/国鉄高速バス ブリキ玩具 主要データ】(1/23scale 1965 Nissan Diesel V8 RA120 Express bus by Asakusa Toy Tinplate Model Toy)
・基本素材: ブリキ
・浅草玩具品番(管理番号):日本急行バスA-16016(カタログ内表記A-16017)、国鉄高速バス A-16018
・製品名: 高速日本急行バス、高速国鉄バス(何れもカタログ上の記載)
・発売時期: 1966(昭和41)年頃
・販売価格:全国550円
・全長: 418㎜(実車比1/28.6)
・全幅: 110㎜(実車比1/22.6)
・全高: 130㎜(実車比1/24.2)
・ホイールベース: 220㎜(実車比1/29.3)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦134×横427×133mm
・動力: 後輪フリクション
・シャシー再現: なし
・バリエーション: ルーフメッキパーツとプリントホイール付の1stモデルとルーフメッキパーツを省き無垢のメッキホイールを付けた2ndモデル。
・入手難易度: 10段階評価でレベル7程度
・2023年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額:日本急行バス4~7万円、国鉄高速バス5~8万円程度(箱付未使用美品の場合)

註)1/23スケールは全幅比。全幅に比べ全長及びホイールベースは大幅に短縮された寸詰まりのプロポーションとなっています。全幅の1/23が正しい場合、全長は約520㎜、ホイールベースは約280㎜となるところ、本製品では全長は約100㎜、ホイールベースは約60㎜短いショーティーとなっています。子供が遊ぶ際の手にし易いサイズを考慮し、意図的にショーティーとされたようにも思えます。



●浅草玩具1968年版カタログに掲載された日産ディーゼル日本急行バスと高速国鉄バス
何れもルーフメッキパーツが省かれた2ndモデルが掲載されています。

高速日本急行バス


高速国鉄バス




●浅草玩具 1/23スケール1965年日産ディーゼルV8RA120 日本急行バス(ルーフメッキパーツなしの2ndモデル・箱付・美品)












フロントのUDバッヂ








ルーフはプリントのみ


トミカ41-1三菱ふそう東名高速バス(1/156)との大きさ比較


上箱には神戸~小牧の路線図入り




乗降ドア横にもUDバッヂ


運転席のプリント


シャシー裏




●ルーフメッキパーツ付の日本急行バス 1stモデル(ヤフオク出品画像より転載)
2ndモデルとの差異はルーフ部のみではなく、ホイールキャップも2ndモデルのクロームメッキ無垢のものではなく赤系のプリントホイールが付いています。












●浅草玩具 1/23スケール1965年日産ディーゼルV8RA120国鉄高速バス (ルーフメッキパーツ付の1stモデル・箱無・美品)
ルーフに多数の金属メッキパーツが奢られ、ホイールキャップに赤系プリントパーツが付いた1stモデル。しかし、残念ながらリア部のUDロゴのプリントが省かれています。










リアナンバー文字は「東2い 55-60」。「東」は東京ナンバーの意味でしょうか。




ルーフに多数のメッキパーツ付


トミカ41-1との大きさ比較






運転席のプリントは日本急行バスと同一


シャシー裏




●ルーフメッキパーツが省かれた国鉄高速バス 2ndモデル(ヤフオク出品画像より転載)
2019年2月9日(土)にヤフオク6万円で落札されたリアエンドに日産UDロゴがプリントされた箱付の個体。貴重な箱付ながら、ルーフのメッキパーツが全て省かれ、ホイールキャップも無垢のクロームメッキに替わり、明らかにコストダウンされています。








左テールライト下にUDマークがプリントされ、ナンバー文字は上掲の1stモデルとは異なる「東2い 50-55」となっています。残念ながらリアバンパーには錆が出ています。




●浅草玩具 1/23スケール1965年日産ディーゼルV8RA120 日本急行バスと国鉄高速バスの並び




















手前はトミカ41-1







★オマケ(その1): 2023トミカ博 in TOKYO

‣開催日時:2023年8月5日(土)~8月15日(火) ※計11日間 午前9:30~午後5時(最終入場は午後4時半まで)

・会 場: 有明GYM-EX(ジメックス: 東京都江東区有明1丁目10-1・ゆりかもめ「有明テニスの森駅」徒歩5分)

・日時指定入場券: 大人(中学生以上) 1200円・子供(3歳~小学生)1000円・2歳以下 無料 ※有料入場の場合は「入場記念トミカ スバル BRZ パトロールカー仕様」1人1台付

イベント・フライヤー(A4判・両面1枚)


裏面(イベント詳細)


会場へのアクセス。新橋駅からTOKYO BTR(連接バス)で僅か12分というルートが一番早くて安いようです。


久々に開催された東京でのトミカ博の初日に行って来ました。チケットも組み立て工場等のアトラクションも支払いは全てWeb申込み/Web決済となり、自宅PCのメールアドレスで作ったアカウントで取得した初日8月5日(土)午前11時入場日時指定の電子チケットで会場に行ってみたら、何とアトラクション類の申込み/購入は登録した自宅メールアドレスに届く確認コードを入力しないと出来ないことが判り、普段から自宅PC宛メールをスマホに転送する設定にはしていないため、急遽スマホで別のアカウントを作ってスマホのメアドに確認コードが届くようにして解決出来たのですが、例えば、組み立て工場のトミカを3台申込み/購入するには、そもそも数量3での申込みが出来ず同じ手順を3回繰り返す必要があるといったシステム上の問題/煩わしさがあります。

日時指定チケットでこれまでのトミカ博よりも空いていると思いきや、身動きが出来ない程ではないにしても混雑ぶりは大して変わらず、一番困ったのは組み立て工場初登場のスープラA70覆面パトカーの申込み/購入を3台分済ませて、さあ作ろうとしたら、これまでにない新作ということからかスープラだけが突出して人気があり55分待ちの表示、しかも55分も並んで作れるのは1人1回1台のみのため、55分×3回も並んで漸く3台作った労作?という結果になりました(大汗)。実は組み立て工場の新作のスープラ覆面は知人から1台800円を1台1000円で買うから是非作ってきてと頼まれていたのですが、1台作るのに55分待ちでは1台2000円なら購入代金800円+最低時給位の計算ともなりますが、1台1000円ではとても自分のコレクション分以外を作ることは出来ませんでした。

初めてトミカ博の会場となった東京オリンピックの会場の一つだった有明ジメックス。雲一つない晴天。但し日傘なしでは歩けない酷暑。会場前の駐車場は収容台数も限られ早々に満車となったようで長い待ち列が出来ており、今回はチケットが入場日時指定でもあるためクルマでの来場はお薦め出来ません。




会場マップ


日時指定入場チケットが導入されたものの会場滞在時間の指定はないため、会場内は時間が遅くなるほど混雑がひどくなる感じです。ざっと見る限り来場者の90%以上は幼児連れの家族というのは以前のトミカ博と変わりません。


イベント限定トミカ販売ブースも混雑


組立工場 3車種 各3色の展示


組立工場3車種の各待ち時間は、8月5日(土)正午時点でスープラ覆面:55分、R32GT-R:30分、MR-2: 20分。横浜開催の頃には90分待ちなどということもあったのが、1回並んでも作れるのは1台だけとなった影響か少し短縮されたようです。


歴代トミカ展示。1Aや香港トミカ等の貴重品の展示はないようでした。


トミカタウン展示


巨大ジオラマ展示


実車展示はR35GT-Rニスモスペシャルエディション(600ps)とフェアレディZ34ニスモ(420ps)の2台。






600psのR35ニスモのスペック表


R35GT-RニスモスペシャルエディションはトミカNo.60として今冬発売予定




420ps等のZ34ニスモのスペック表



【イベント限定トミカ販売】(各1台825円)


1人1種類5台まで、転売禁止等の注意書き。


●トミカ博初登場の6車
No.28 スバルWRX S4 STIスポーツ2020(オレンジメタ)
No.29 トヨタジャパンタクシーTEM 2018(白/空色)
No.30 三菱デリカD:5消防指揮車「東京消防庁」2019(赤)
No.31 いすゞエルガ「トミカEXPOバス」2017 (シルバー/青ライン)
No.32 マツダRX-7(FD)1999 (明緑メタリック)
No.33 トヨタタウンエース移動販売車2009 (白/赤) 

●他会場での既販売品
No.16 スバル インプレッサWRXタイプRA STIバージョンⅤリミテッド (青メタ)
No.18 トヨタセンチュリー御料車風(紺メタ)
No.19 ランボルギーニウラカン ベルフォルマンテ (空色)
No.20 UDトラックスクォン トミカ昆虫館トラック「巨大カブトムシ運搬車」(赤)
No.21 トミカタピオカ屋さん (黄色)

●安比高原 安比プラザ屋内特設会場「トミカ博in APPI」での販売トミカ
2023トミカ博 in TOKYOと同じ8月5日(土)より開催されているトミカ博「岩手」での販売トミカは東京会場でも販売。
No.22 トヨタ RAV4(シルバー/青メタ)
No.23 日産スカイライン GT-R(BNR32)神奈川県警察パトロールカー仕様(白/黒)
No.24 日野プロフィア「トミカ動物園 動物運搬車 茶ぐまの親子」(赤/黄緑)
No.25 トヨタ ダイナ「トミカタウン清掃車」(白/赤)
No.26 いすゞ ギガ 移動カフェ「トミカコーヒー屋さん」(薄黄/こげ茶)
No.27 スバル 360「海外パトロールカー仕様」(黒/白)


●入手したトミカ
入場記念トミカ スバル BRZ パトロールカー仕様1台、組み立て工場スープラA70覆面パト3色3台、東京会場初販売品6台、岩手会場販売品のうち、RAV4とギガ移動カフェを除く4台(スバル360海外パトのみ2台入手)の合計15台。






左手前の「日野プロフィア茶ぐまの親子積みトレーラー」がなかなか魅力的です。


入場記念トミカ スバル BRZ パトロールカー仕様。入場料1200円=このトミカの代金。


組み立て工場初登場のスープラA70覆面パトカーは1台作るのに55分の待ち列を気合いで3回並び直して全て赤シートで3色製作(シートカラーは黒・赤・青の3色の中から選択可能)。伝統的にイベント限定トミカより若干安い価格設定で1台800円。おそらく何れは東京駅のトミカショップ等での組み立て工場にも登場すると思います。






No.27 スバル 360「海外パトロールカー仕様」は、モノがスバル360ということから、わざわざ会場に来て1台だけの購入ではさすがに後悔すると思い、これだけは2台購入。








★オマケ(その2): 新刊書籍「激レア車コレクション 知られざる幻の名車たち」
八重洲出版2023年7月31日発売。114頁。税込定価1760円。テルヤン・NJ・ダイハツビー・ホープスターON型・くろがねベビー等の国産レア車を纏めた1冊。岩5ナンバーのスカイラインスポーツ等の当時のナンバー付車両に比べ、新規に車検を取り3桁ナンバーを付けた車両が多いことは個人的には少々興覚めながら、車検を通し実働状態として維持されていること自体が凄いと考えるべきでしょうか。






★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I'm Happy Just To Dance With You」 1964
映画「ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!」より。邦題:すてきなダンス。リードボーカルはジョージ。日本では昔から人気のある1曲。