★1966年野村トーイ/中山商会 2代目スバルサンバー ~ ブリキ自動車コレクションから 054 | ポルシェ356Aカレラ

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★桜
TOKYOでは雪の降った3月14日(土)に開花した桜(ソメイヨシノ)。
ご近所の桜並木は3月21日(土)は5~7分咲き。
連日の20度前後という暖かさで、
3連休最後の3月22日(日)にはほぼ満開を迎え、
3月最後の次の週末までが見頃となりそうですne☆


★新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
2019年末から2020年の年明けにかけて新型コロナウイルスの中国での感染拡大がニュースとなった折、今後深刻な影響を受けるのは衛生状態が悪く医療インフラも整っていない後進国が中心となり先進国は左程大きな影響は受けないだろうという専門家の見解を聞きましたが、2020年3月21日現在の感染者数の国別状況を見ると、イタリアが5万人に迫り、ドイツ・フランス・スペイン・アメリカといった文明の進んだ国が何れも1~2万人と突出しています。日本は水際対策など初期対応が良かったのか、島国であることも幸いしたのか、あるいは軽症者が殆ど検査をしていないため実際の感染者数より表に出ている数が少ないだけなのか判りませんが、欧米より一桁少ない1000人(横浜港のクルーズ船を除く)を少し超える程度のレベルに止まっています。
しかし、都内では感染ルート不明の感染者が多いため、毎日混んだ電車で通勤をしていると、ふと、東京で爆発的に感染が拡大(オーバーシュート)したら大変だろうなあという思いが頭を過ります。
ワクチンの開発には1年程度はかかるとの予想から、来年2021年の今頃には有効なワクチンが実用化され、新型コロナのニュースも見なくなる日が来るのでしょうか☆


★新型コロナ関連で最近よく耳にする言葉
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、最近よく耳にする聞き慣れない言葉を以下に整理しておきますne☆

・パンデミック(pandemic)=感染症の世界的な大流行
・クラスター (cluster)=感染者の集団・集団感染
・オーバーシュート(over shoot)=爆発的な感染の広がり
・アウトブレイク(outbreak)=感染の爆発
・エアロゾル(aerosol )=ウイルスが空気中に漂っている状態
・ロックダウン(lockdown)=閉鎖/封鎖


★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第54回記事として野村トーイと中山商会、2種類の2代目スバルサンバーをご紹介しますne☆☆☆
 

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★2代目スバルサンバー
1961年(昭和36年)2月より丸5年に亘り生産された初代サンバーは1966年(昭和41年)1月にフルモデルチェンジされ2代目となりました。初代同様にトラックとバンが用意され、空冷エンジン、リアエンドにエンジンを搭載したRRでキャブオーバーのボディ等の基本設計は初代から受け継ぎながら、初代の経験で得た種々の改良が加えられ、エクステリア・デザインは初代に比べれば平凡ながらもそつがなく飽きのこないシンプルなものとなりました。
5年で生産を終えた初代サンバーより2代目サンバーのモデルライフは長く、様々な改良を経た後、1972年(昭和47年)2月のMCで70年代初頭の流行に乗りオーバーデコレーションと言える派手なダミーのフロントグリルを付けた通称ストロングサンバーを最終型として1973年(昭和48年)2月に生産を終えるまで丸7年に亘り生産されています。
個人的にはスバルサンバーと言うと、やはり幼少時に見た初代の思い出が強烈で、私が中学生になっても末期モデルが新車で売られていた2代目には残念ながら初代サンバー程の思い入れや熱い思いや強烈なノスタルジーは感じられないのですが、現在の目で見れば初代程ではないにしても2代目サンバーも十分に魅力的な商用車と思えます。


●2代目スバルサンバー 実車カタログより

1966年デビューカタログ表紙


デビューカタログより最初期の白い運転席廻り


1967年9月版カタログより


同上。可愛らしい農家の若奥さんとサンバーの荷台に載せられた富士重工製ロビン草刈機が目を引きます。


1969年1月版カタログより




【1966年ニュー スバル サンバートラック K153型 主要スペック】 (1966 New Subaru Sambar Truck Type. K153 Specification)
全長2995㎜・全幅1295㎜・全高1545㎜・ホイールベース1750mm(初代1670㎜)・車重445kg(初代395kg)・強制空冷2サイクル2気筒EK32型356cc・圧縮比6.5:1・最高出力20ps/5000rpm・最大トルク3.2kg-m/3000rpm・変速機3速フロアMT・乗車定員2名・最大積載量350kg・最小回転半径4m・燃費25km/ℓ・最高速度85km/h・東京店頭渡価格30万円



【1966年 1/12野村トーイ・1/15中山商会1966年スバル サンバートラック ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/12・1/15scale 1966 Subaru Sambar Truck by Nomura Toy&Nakayama Shokai Tin model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・品番(管理番号): 野村No.375(ノーマル)、No.463(郵便車)、No.787(花柄ファンシー)・中山商会製は品番不明
・発売期間: 1967年~1972年頃(中山商会製は1960年代末頃まで)
・販売価格: 野村ノーマル・郵便車 都内270円/全国300円(花柄ファンシー仕様は都内300円/全国330円)・中山商会製は売価不明
・全長: 野村237㎜(実車比:1/12.6スケール)・中山193(実車比1/15.5スケール)
・全幅: 野村100㎜(実車比:1/12.9スケール)・中山89㎜(実車比1/14.5スケール)  
・ホイールベース: 野村140㎜(実車比:1/12.5スケール)・中山110㎜(1/15.9スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 野村102×239×120mm・中山95×197×98㎜
・動力: 前輪フリクション
・ボディ塗色: 野村 クリーム・赤等、中山 赤・青等
・シャシー再現: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2020年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 15~25万円程度 (野村・中山共、何れも箱付未使用美品の場合)


●野村トーイ1968年総合カタログに掲載のサンバー



●野村トーイ1971年総合カタログに掲載のサンバー各種
右上のアイボリーのノーマルはミラーやスモールライトのパーツが省かれた2ndモデル、赤いNo.463は本来の郵便車ではなくミラー取付け穴が開いているにも関わらずミラーが未取り付けのままのドアに「サンバートラック」のシールが貼られたノーマル仕様の写真が掲載されています。カマロ、マスタング、ジャガーEタイプでも造られた野村トーイの花柄ファンシーシリーズはフラワームーブメントの1960年代の匂いを感じますが、スケールモデルとしてはノーマル・バージョンや郵便車の方が魅力的です。



●東京玩具商報1967年2月号掲載 中山商会 スバルサンバー広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
「新発売!」と印字されていますが、広告が出たのが1月発行号のため、発売は1966年のクリスマスシーズンと推定できます。






●野村トーイ1/12スケール1966年スバルサンバートラック K153型
長年、画像の手元にある個体が初版と思っていましたが、サンバーとの生活Season2様等の2代目サンバーの専門家筋の方々からの情報では野村トーイ製の本当の初版はリア周りにテールライトやバンパーが付くようです。後年の製品ではミラーやスモールライトのパーツも省略されています。画像の個体のリア周りはテールライトやナンバープレートの別パーツも付かずあっさりしていますが、フロント周りの印象把握は秀逸。1990年代までは比較的安価で見かけた野村トーイの2代目サンバーですが、近年、ノーマル、郵便車共に状態の良い個体は殆ど見かけません。サンバートラックの基本となる低床サイドゲート付をモデル化しています。














1/64スケールTLV2代目サンバーとの大きさ比較




ガソリン給油口蓋も再現


室内プリントは適当に作ったらしく、残念ながら実車とは全く異なります。




シャシー裏面


緩衝材入り未使用品




●中山商会1/15スケール1966年スバルサンバートラック二段高床式 K153型
野村トーイより小ぶり。フロントのSambarエンブレムやドアノブも別パーツが奢られた手間の掛かった造りながら、フロント中央のベンチレーターの表現が省かれているため実車の印象把握は今一つです。この個体は遊ばれてはいない模様で、状態は悪いものの貴重な上箱が残っています。荷台中央下部を別室のキ―付ロッカーとし、荷台中央上部に板を渡してフルフラットとした二段高床式をモデル化しています。












箱絵右下にNの中山商標


高床


1/64スケールTLV2代目サンバーとの大きさ比較


キャビン後ろにNの中山商標をプリント


白いダッシュボードなど室内プリントは最初期の実車を模しています。


シャシー裏面




●野村トーイ&中山商会1966年スバルサンバーの比較
ミニカーは1/64スケールTLVの2代目サンバー












★オマケ(その1): 2020年3月トミカ新製品
トミカと言えばトヨタGRスープラGT4コンセプト仕様が当るキャンペーンが3月31日で締切(当日消印有効)です。昨年スカイラインシルエットの当るキャンペーンに沢山バーコードを切り抜いて応募したのに外れまして、完全に心が折れたので、今回の応募は止めようかなと思っています(大汗)。
2020年3月21日(土)はトミカ発売の第3土曜日ということで、今月も一通り買ってきました。10番1/62アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート(通常ワインメタ/初回ガンメタ)、137番1/124海上保安庁 スーパーピューマ H225ヘリコプター(ロングトミカ)、品番なし1/62トヨタLQ(2019年東京モーターショー開催時に公開されたコンセプトカー)、そして、トイザらス限定の1/60トヨタ86カスタマイズタイプが発売になっています。アストンマーティンはなかなか出来が良く、最近のトミカでは少なくなりつつあるドア開閉アクションが付いているのはポイントが高いです。今月のトミカのイチオシはやはり往年のトミカ19-2川崎バートルを思い出させるスーパーピューマでしょう。






開店20分後に行くと既にトミカを買い求める人影はなく、しかしトミカはまだ大量にありました。初回、トイザらス限定共に120台ずつ位ありそうです。






★オマケ(その2): M2 Machines 1/64スケール1971年ハコスカGT-R&1959年VWタイプ2マイクロバス「MOON」
トミカ新製品をトイザらスに買いに行って一緒に入手。金&黒のカラーリングがイケてます♪今回のMOON仕様は他に1949年マーキュリーなど計6種が発売されていますが、コレクションを無暗に増やさないよう、この2台のみ入手。トイザらスでは2台買う毎に20%offとなり、このM2は1台800円位でした。










★オマケ(その3): トイザらス限定のSchuco&TSM MODEL 1/64ポルシェ911
これもトミカ新製品を買いに行って一緒に入手。2台共、1台税込1499円。近頃、各社小スケールのポルシェの新製品は猛烈な勢いで増えているため、RWBなどの改造車は蒐集対象外として除外しても、同じポルシェでもビンテージ物のミニカーの購入を最優先したい気持ちもあり、とてもおいそれと全ては買えない状況になりつつあります(大汗)。








★オマケ(その4): ホットウィール 日本ヒストリック3
サニトラが品薄と聞いていましたが、この連休に入って買いにいっても近くの家電量販店では全種類残っていました(1台税込700円)。最初、芸風範囲(=1960年代以前の車両)のシルビアCSP311緑金メタとコスモスポーツ白だけ買うつもりが、勢いで1980年代車も含めて全5種入手(大汗)。一番そそられるCSP311だけは2台購入。




★オマケ(その5):今日のビートルズ「Anna (Go to Him)」 1963
ジョン・レノンと同じ1940年(昭和15年)生まれのアーサー・アレキサンダー (Arthur Alexander)の楽曲。他人の曲をカバーすると、ビートルズはいつもオリジナルを超えてしまいます。録音は1963年(昭和38年)2月11日。当時22歳のジョンのボーカルの上手さにはのけぞりますyone☆☆♡