★1965年カワイモデル 日本最古の鉄道模型メーカー・ハリスン展~玩具・模型カタログ棚から034 | ポルシェ356Aカレラ

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私のような歳になって恋女房もいないというのは、どうにも体裁が悪く気まずい思いをすることも多いですし、人から「なんだ、君はいまだに独り者なのかね。」などと馬鹿にされ、所帯持ちでないという理由で社会的に信頼されないといったこともありますよね~。極く稀に「人生の楽しみを最後に残してあって、君はいいねえ~♪」なんて言ってくれる人もいるのですがNE。
でもね。私のような歳の独身者さんって、もうこのまま独身でいる方が人生気楽でいいなんて思っている人の方が多数派であって、私のようにいつまでも結婚願望があるなんていうのは少数派なんだろうなあwと思います。
1980年代の後半、30歳に近づいた頃、前にも書きました通り、周りから「30までに身を固めないと人生終わりだぞ!」などと言われたことをよく覚えていますが、その頃は崖っぷちという意識はあまりありませんでして、まあ、焦らなくても、そのうちいい人と出会えるだろうと何となく思っていたのです。しかし、もうあれから30年近くもの時間が流れてしまい、崖っぷちというよりは完全に崖から落ちている年齢(爆)となってみて、若い頃にはなかった焦りが出てきているのですYO(大汗)☆☆


で、夢の恋女房を貰うためには何より自分磨きだと思って、人前でギターやピアノを弾いたりしている訳なのですが、いくら頑張ってみても、やはり私の人柄が悪すぎる所為か誰も愛してはくれない訳なのですよNE(大汗)
ここだけの話、実は私は惚れっぽい方なので惚れてしまうことは多々あるのですが、思い切って、「世界中で一番魅力的!是非お付き合いしてください。いや、最初はお茶だけでいいので是非お話しましょう♡」などと声をかけてみても、「自分の歳わかってるの?歳考えて話してくれるw」などと言われてしまうこともあり、なかなか厳しい状況です。中には「キモっ」の一言で終わってしまうこともあります(大汗)。これは30代半ば位までの相手の場合ですので、40代・50代、あるいは60代の相手だったなら恐らく返答は違うのでしょうがNE☆☆しかし、いつまでも誰からも愛されずに、このような女性に惚れては声かけるっていうのを、私は80歳位になっても続けていそうな気もしたりして怖いですYO☆☆


閑話休題
貧乏暇なしとはよく言ったもので、今日も時間がないので、「玩具・模型カタログ棚から」シリーズ第34回記事として日本最古の鉄道模型メーカー「カワイモデル」の1965年版カタログを簡単にご紹介します。また、3月11日(日)まで渋谷ヒカリエ8Fで開催中のジョージ・ハリスン「アイ・ミー・マイン展」に行ってきましたので併せて簡単にレポートしますNE☆☆
 



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カワイモデルは1928年(昭和3年)に創業し、今年2018年に創業90周年を迎えた日本最古の鉄道模型メーカーである。
川合兼之、延之兄弟により川合模型製作所として創業し、当初は精密な展示用模型を製作していたが、1928年に動力付の鉄道模型も製作するようになり、弟の川合延之が1934年(昭和9年)現在地の神田須田町に店舗を構え本格的に鉄道模型の製造販売を行うようになった。当初は当時の主流であった1/40スケール・35㎜ゲージを取り扱い、1938年(昭和13年)の夏頃より戦後まで続く1/45・32㎜ゲージ=零番=Oゲージに軸足を移した。戦後、TMS(鉄道模型趣味誌)の創刊後は1/80・16.5㎜=16番=HOゲージに移行し、1948年(昭和23年)に16番第1作となる自由形EB凸型電機、1950年(昭和25年)には初の16番スケール機ED14電機を発売した。そして、1956年60形蒸機、1957年マンモス電機EH10、1961年157系電車、1962年C59形蒸機、1964年151系特急電車、1965年ED91形電機、1966年101系/103系、1968年111系/113系、1971年2120形蒸機と続々と日本型16番モデルを製品化した。

★カワイモデルの16番製品の特徴としては、精密・細密であることをいたずらに追うよりも独特の味わいと走行性能を重視したこと、ソフトメタルの多用、電車・客車に於ける木製床板といった事項が挙げられる
また、根本的なアップデートはされないまま半世紀前後も製造されている製品が存在することは特筆に値する。旧態依然とした製品群は21世紀の16番鉄道模型ファン層の大多数の嗜好≒精密/細密至上主義とは合致しないものの、人数は少なくともカワイモデルの独特の味わいに惹かれるファンや考古学的な興味や強烈なノスタルジーを感じるファンにより支持され続けている。
特筆事項として、カワイモデルは日本初の鉄道模型専門誌「模型鉄道」を1936年(昭和11年)4月に創刊し、1943年(昭和18年)9月第29号(ドイツ特集号)を最後に廃刊となるまで発行し、戦前期の日本の鉄道模型の普及に大きく貢献した。また、万世橋駅舎跡に2006年まで存在した交通博物館内にカワイモデル系列の工房があり、交通博物館の1/20スケール展示用模型等も多数製作した。


●1965年 カワイモデル 総合カタログNo.9  (A5判・日本語52頁)
1965年4月発行。カワイモデルの総合カタログは恐らくOゲージがメインであった戦前は作成されず、戦後、1950年代に入ってから作成され、1~2年毎に更新されカタログナンバーが変更された模様である。Web上を「カワイモデル・カタログ」で検索するとカタログNo.5から揃いで持っている方もおられるが、No.1から全てを揃えることは至難だろう。なお、カワイモデル自身では古いカタログの保存はされてはいない。最終カタログは1971年8月発行のNo.13で、その後はカタログ自体は更新されず、近年に至るまで別刷りの価格表だけを配布(領価50円)するという対応が採られていた。手元にある中で最も古いカワイのカタログはこのNo.9で、表紙は当時の花形製品151系こだま形とC59形蒸機である。



【中頁から】


カワイ製品とは
従来より模型の製品、部品の中には不備なものがよくあり、お困りになられることをよく聞きます。カワイモデルでは、趣味を同じくする皆さま方のため、そのようなご迷惑をおかけしないよう『できるだけ完全なものを・・・』との信条のもとに、昭和3年創業以来現存する最古の鉄道模型メーカーとして、また戦前よりのただ一つのメーカーとしてのプライドを重んじ、常に研究を怠らず、設計に、製作に、豊富な経験をいかして製品の向上につとめ、安心して使える製品としてご好評をいただいております。



国鉄C59形 2C1 テンダ機関車



国鉄C60形 2C2 テンダ機関車
このカタログには分売パーツの価格のみ掲載されているが、科学教材社発行の工作ガイドブック1966年版によれば、1966年時点のC60の定価は完成品10500円、塗装済キット9700円。カワイモデルの製品は何れも登場時の価格が漸次値上げされており、このC60も1990年代には定価46000円程度まで上げられていた。



C11スタイルタンク機関車 (キット2725円)、Cタンク機関車 (キット1795円)



国鉄60形Bタンク機関車 (キット1300円)、サザンパシフィック鉄道Cテンダ機関車 (キット4000円)



リオ・グランデ鉄道2-6-0 (キット3600円)、リオ・グランデ スタイル2-8-0 (キット3880円)



ボールドウィン電気式ディーゼル機関車 (キット3315円)



国鉄EH10形電気機関車
これも分売パーツの価格のみ掲載されているが、工作ガイドブック1968年版によれば1968年時点の価格は未塗装キット4050円、塗装済キット4675円、完成品5150円。競作となった、つぼみ堂のEH10の完成品は同時期の定価が5900円で、ソフトメタル製のカワイ製品の方が安価だった。



国鉄ED91形電気機関車 (キット4615円)



国鉄ED14形電気機関車 (キット1800円)、サウスショアーライン85トンBB凸形電気機関車 (キット1995円)



自由形EB20形電気機関車 (キット1070円)、自由形EB凸型電気機関車 (キット1220円)



国鉄151系こだま形
1964年に11型式発売されたカワイのこだま形。東海道新幹線デビュー直前に0系新幹線ではなく151系を製品化したのは、開発期間が長かったためなのだろうか。1965年時点の塗装済完成品の定価はクロ151とクハ151が3800円と同時期の天賞堂製品の定価4250円より450円安かった。連綿と再生産され、1988年の定価はクロ21500円まで上げられた。クロとクハの頭部はディーテール・パーツが多い上に人工ダイヤが輝き、個人的には古くから市場評価の高い天賞堂製よりも魅力的に思える。





157系ひびき号 特急電車



157系日光形 電車列車



153系東海形電車、155系修学旅行形電車ひので・きぼう



80系湘南形電車、70系スカ形電車、73系通勤形電車



電車定価表



客車各種
国鉄標準形20m級客車が塗装済完成品1500円、自由形16m級スハ43/44タイプ客車が同1350円、自由形9m級2軸客車が同530円。



古典客車 下等車ハ・上等車イ(塗装済完成品 ハ:620円、イ:770円)



国鉄2軸ボギー貨車ワキ1/ワムフ1、2軸有蓋車ワム70000
ワム70000は妻面の表現が秀逸で評価が高い。



国鉄2軸貨車
塗装済完成品390円~480円。カワイの2軸貨車は連綿と再生産はされず、1960年代あたりまでで生産を終了したものと思われる。



一世を風靡したDCモーター群



木製道床の完成レール



カワイモデル案内図ほか
現在も同じ須田町交差点そばの地図。1965年時点の営業時間は平日AM9時~PM6時半。オールドファンからよく聞くカワイのお姉さんが店頭にいた時代だろうか。



裏表紙: 特急とき




●1971年 カワイモデル 総合カタログNo.13 (A5判・日本語56頁)
1971年8月発行の最終版。表紙はC60形蒸機。上掲のカタログNo.9に掲載のない製品のみご紹介します。


国鉄2120形C1タンク機関車
現在でも評価が高い2120形。



国鉄C56スタイル1Cテンダ機関車



路面電車 ピューゲル付新製品



111系近郊形電車



113系横須賀線電車



101系/103系 新・通勤形電車、湘南形クモユニ81



キハ35系 通勤形気動車



コンテナ貨車コラ1、自由形コム1
エンドウのコラ1よりもスケールに近いカワイのコラ1。エンドウのブリキ製の固定に対してカワイのベークライト製のコンテナは取り外し式でコンテナ1個単位での分売もされていた。但し、エンドウ製はコンテナの文字がプリントされていたのに対してカワイ製はシールを貼りつける。エンドウのブリキ製コラ1が600円だった1970年代初頭にカワイ製の定価はコラ1が1150円、コンテナ2個積みの自由形コム1が600円。自由形コム1は早期に市場から消え、コラ1は定価が8500円にまで引き上げられた1990年代半ばまで連綿と売られた。



TMS1994年2月号カワイモデル広告。コラ1に初めてJNRマークや文字が入り定価は何と8500円に跳ね上がっています。




●2018年2月現在のカワイモデル店舗
神田駅からも秋葉原駅からも徒歩で気軽に行ける距離にある。現在も新品のカワイモデル製品が店頭で購入できる他、手数料2割で中古品の委託販売も受け付けている。現在の営業時間はお昼過ぎから午後6時頃までと短いため、直接行く場合には電話確認要です。




カワイビルのプレート。戦前から所在地は同じながら残念ながら当時の建物ではなく、戦後一度建て替えられている。


旧製品が並べられたショーウインド。2代目社長に伺ったところ、売って欲しいと言われることは多いが売ってしまうと手元に1両も残らなくなってしまうので売れないとの由。また、スケール機(電車、蒸気機関車、電気機関車)は既に金型がないものが大半で再生産は不可能との由。自由形ではEB20も金型が既にないが、B凸はまだ再生産の可能性はあるとの由。懐かしい木製道床のレールはコストが掛かり過ぎてもう今は作れない、作っても売れる値段では出来ないだろうとのお話だった。現在は自社ビル経営の傍らで細々と営業を続けている状況にあるが、何とか2028年のカワイモデル創業100周年までは存続して欲しいと思う。








★オマケ(その1): カワイモデル1/80スケール自由形EB20形電気機関車
近年になりED14共々、茶色以外に近江色、西武色も作られたカワイの入門者向けロングセラー機。現在の鉄道模型では完全に失われた素朴な味わいは捨てがたい。カワイモデルの魅力の一つは独特の色調の箱にもある。自動車は仏ノレブ製1/87スケールのルノー4CV。








★オマケ(その2): カワイモデル1/80スケール自由形EB凸形電気機関車
これもロングセラー。2018年現在でも下請けに金型があり、再生産も不可能ではないらしい。








★オマケ(その3): カワイモデル1/80スケール国鉄コンテナ貨車コラ1
現在でも市場に沢山出てくるエンドウのブリキのコラ1に比べて遥かに数が少ないカワイのコラ1。ズッシリと重たい取り外し式のベークライト製のコンテナが何とも味わい深い。


コンテナは取り外し可能






オマケ1・2・3の並び




★オマケ(その4): カワイモデル1/80スケール国鉄EH10型電気機関車
これは2016年7月10日の川崎車輛のカタログ記事のオマケで紹介したもの。






★オマケ(その5): ジョージ・ハリスン生誕75周年「アイ・ミー・マイン展」
今日2月25日はジョージの75回目の誕生日。ジョージが2001年に58歳で亡くなってから、もう17年も経つのかという気がします。個人的には高校時代までは、ヒア・カムズ・ザ・サンやアイ・ミー・マインなどジョージの曲も結構熱心にカバーしていたので、ジョージにはジョン程ではないとは言え思い入れがあります。その頃の自分のカバーは録音が残っていて今回は最後のオマケにyoutubeにアップしようと音源を探したのですが簡単には見つかりませんでした(汗)。
ジョージ・ハリスン生誕75周年ということで、渋谷ヒカリエ8Fにて2月17日(土)~3月11日(日)まで開催中の「アイ・ミー・マイン展」。入場料は当日1200円、前売り1000円。土日は混雑を避けるため入場日と時間帯が指定されたチケットとなります。目玉は何と言ってもジョージが1969年1月のビートルズ最後のルーフトップ・コンサートの際に着たマリー・クワント製フェイク・ファー・コート。このコートの展示は「特別展示品」とされていますが、イベントの主催者であるザ・ビートルズ・クラブの所蔵品なのでしょうか。あとは、ジョージが12歳だった1955年に2輪レーサーに乗ってご機嫌になっている写真が見物です。ジョージの作詞原稿も沢山展示されていますが、残念ながら殆どは紙の劣化まで本物そっくりに作られた精巧なレプリカの展示で、本物ではないため個人的にはあまり価値は感じませんでした。お金を取ってまで展示するなら精巧な偽物ばかりではなく、数は少なくてもいいので本物を展示して欲しいなあと思ったりしました。ジョージと同じ1943年(昭和18年)生まれの有名人というと、ビートルズ日本公演の前座にドリフターズの一員として出演し2011年には45歳差婚で沸かせた加藤 茶さんが3月1日生れで何とジョージとは生年月日が1週間と違いません。






アイ・ミー・マイン作詞原稿のレプリカを販売・・・大:15万4400円、小:9万2200円という価格でレプリカを買うのは余程のジョージ・ファンでしょうね。


ジョージがルーフトップ・コンサートで着たコートの本物を展示


1955年リバプール・エイントリー競馬場で2輪レーサーに乗るジョージ・・・ジョージは楽しそうです。右後ろに写っているトラックはやはり英車でしょうか。