★自動車王国 でありながらスポーツカー不毛の地と言われるアメリカで唯一のスポーツカーとして約60年の歴史を持つシボレー・コルベット。大排気量のパワフルなエンジンと一目でコルベットと分る個性的なスタイリングでアメリカン・スポーツの王者として君臨してきた。
★1963年(昭和38年)、コルベットは2代目のC2型と呼ばれる「コルベット・スティングレイ」にフルモデルチェンジした。スティングレイとは赤エイの意味。名付け親は開発担当者の一人であるビル・ミッチェルで、これは彼が釣りを嗜んでいたことに由来すると言われる。
★オープンモデル のみだったC1型初代コルベットから一転して2代目ではクーペモデルが基本となった。エッジの効いたインパクトのある独特なスタイリングの2代目は、1963年の初期型ではリア・ウインドウが「スプリット・ウインドウ」と呼ばれる2分割となっており現在でも人気が高い。また、その後C5型まで長くコルベットの伝統となった4灯リトラクタブル・ヘッドライトが採用された。2代目コルベットの前衛的で個性的なデザインは現在でも人気が高い。
C2型コルベットは低車高・低重心であり、フロントエンジンでありながら車体後方に重心をとる設計となっている。サスペンションはフロント・ダブルウィッシュボーン、リア・トレーリングアーム。ブレーキは、当初4輪ドラムであったが、1965年式より4輪ディスクブレーキとなった。
エンジンは全て水冷V8のOHVで5,358ccのチューニング違いにより標準の253ps以外にオプションで300ps、340ps、インジェクション仕様の360psが用意され、デビュー2年後の1965年には6489cc・425ps・トルク64kgmのモンスターもラインナップされ、更にモデル末期の1967年にはレーシングカー用エンジンをデチューンした限定20台のレース用モデルL88型7L・500ps以上のウルトラモンスターも登場した。2代目コルベットは、そのスタイル・性能の両面から1960年代のV8大排気量・大トルクによるアメリカン・マッスルカーの代表格とも言える。
【主要スペック】 （1963年 C2型2代目コルベット・ベースモデル）
全長4448mm・全幅1768mm・全高1265mm・車重1370kg・FR駆動・水冷V8OHV5358cc・最高出力253ps/4400rpm ・最大トルク48.40kgm/2800rpm・最高速220km/h
●1963年 シボレー･コルベット スティングレイ カタログ
※中頁から
●1965年 シボレー･コルベット スティングレイ カタログ
※中頁から
※クーペのリアウインドがスプリットでなく1枚ガラスに変更
★オマケ（その1）： コグレ模型製 1/24スケール C2型コルベット スティングレイ
1967年頃、小学生の時に作った思い出のプラモデル
★オマケ（その2）： CORGI製 １/43スケール C2型コルベット スティングレイ
★オマケ（その3）： AUTOPILEN製 １/43スケール C2型コルベット スティングレイ
CORGIのコピーと思われるが、渋いシートカラーなどこちらの方が雰囲気が良い。
★オマケ(その4)：アメリカに現存する1963年コルベットの画像集(ノーマルもド派手な改造車も盛り沢山)
・・・・・Music by the great Danny Gatton(1945–1994)＆Friends.
★オマケ(その5)： 1963年コルベットの走行動画
・・・・・V8のエンジン音を聞くだけでも痺れます。