★1961年 スバル スポーツ ~自動車カタログ棚から 028 | ポルシェ356Aカレラ

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●富士重工 は1961年(昭和36年)の第8回東京モーターショーに初代スバルサンバーのシャーシにスバル450のエンジン(EK51)、グラスファイバー強化プラスチック製のオープン2座ボディを載せた試作車「スバル スポーツ」を展示した。
軽自動車として抜群の性能と信頼性を誇った名車スバル360は1958年(昭和33年)に誕生したが、1960年(昭和35年)に東洋工業(現マツダ)が発表したマツダR360クーペなどの相次ぐライバルの出現に対して富士重工の優位性を示すためのイメージリーダーカーとしての性格を担って「スバル スポーツ」は発表された。

1961年東京モーターショーでのスバル スポーツ (この白の他に赤いスポーツも同時に展示された)
1959PORSCHE356Aのブログ-1961モーターショー写真

●プラスチック製ボディ にもかかわらず車両重量はスバル450と殆ど変わらない400Kgもあり、ノーマルのままの423cc・23馬力エンジンのため、パワーウェイトレシオは17.4Kgと非力であった。ボディはトヨペットスポーツ等の同様の試作車を製作した久野自動車製。このクルマの一番の魅力は同時代のアバルトと近似したボディスタイルにあったと言える。
結局2台のみの試作に終わり、富士重工のスポーツモデルの市販は6年後、1967年11月のスバル1000スポーツまで待たねばならなかった。

$1959PORSCHE356Aのブログ-スバルスポーツ・カタログ
このカタログに記載されている富士重工の説明は以下の通り。
「この車はレーサー型2人乗スポーツカーの試作車です。ボディは軽量で強靭なポリエステル樹脂を使用しています。性能面では定評あるスバル450のエンジンとクッションをそのままに一層快適な出足と高速性を目標としています。」
【主要スペック】全長3400mm・全幅1380mm・全高1220㎜・ホイールベース1700㎜・空冷2サイクル2気筒423cc・23馬力・RR駆動・最高速120km

●白・赤2台のみの試作に終わったスバル スポーツの内の1台は群馬県内某所に朽ち果てた姿で現存?
$1959PORSCHE356Aのブログ-群馬廃車体


●オマケ: 1/43スケールの1961年スバル スポーツ (スタジオKAN・ストリームライナーシリーズNo.9)
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