★一番好きなクルマは? と聞かれたら私の場合は勿論ポルシェ356Aになるのだが、2番目に好きなクルマは?と聞かれたら候補が多くて困ってしまう。
アルファロメオ・ジュリエッタ・スプリントやフェラーリ・ディーノやロータス・ヨーロッパやトヨタ2000GTやベレットGTなどスポーツカーに限っても候補は沢山あり、4枚ドアのセダンまで含めると収拾がつかない数になる。
でも、2番目に好きなクルマの私の最終選考に残る1台は間違いなくジャガーEタイプ。私が少年時代の憧れのクルマのナンバーワンだったからだ。
★ジャガーEタイプは1961年にそれまでのXK120~150シリーズに替わるジャガーのスポーツカーとして発表された。既に半世紀以上前に世に出たクルマだが、現在の目でみても極めて美しいスタイルと当時メルセデス300SL等ごく限られたライバルしか存在しなかった最高速240Km(150マイル)の高性能を誇った1960年代を代表するスポーツカーだ。
★Eタイプは1961年から1975年まで14年間に亘り生産された。エンジンは当初3,781ccの直列6気筒DOHCで3年後の1964年10月に4,235ccに排気量がアップし、最終的には5,343ccのV12気筒SOHCが搭載された。当初は4速マニュアルミッションのみの設定だったが、後に3速ATも選べるようになった。ポルシェ911ナローがビックバンパーになって初期型の美しさが失われた例を出すまでもなく、Eタイプも1967年までのシリーズⅠと言われる初期のデザインが誰の目にも美しく、シリーズⅡ・Ⅲの対米安全対策が施されたクルマは魅力的ではない。今回のカタログは全て美しいシリーズⅠのもの。
●1961年3月ジャガーEタイプ 英文カタログ
大判リング綴で紙質も良く、クルマの良さ美しさに負けていない魅力的なカタログ。
※以下、中頁から:クーペ
※ロードスター
※ハードトップ
※クーペ透視図
※ロードスター透視図
※クーペ寸法図
※ロードスター寸法図
※スペック掲載頁
●1961年 ジャガーEタイプ 日本国内向けカタログ(新東洋企業株式会社)
※中頁から
●カタログではないけれど忘れられない1冊・・・
CARグラフィック1962年5月号(通巻第2号) ジャガー特集
※小林彰太郎さんが村山テストコースで初期のEタイプをテストするリポートは半世紀を経た今読んでもワクワクさせられる。
●1964年10月 ジャガーEタイプ4.2L 日本国内向けカタログ(英文版を日本語に替えたもの)
※中頁から
※裏面スペック
●オマケ(その1):私が子供の頃に遊んだジャガーEタイプ初期型の当時物ミニカー(左からスポットオン・シュコー・コーギー・テクノ・手前マッチボックス)
●オマケ(その2):ジャガーEタイプ 1/24コグレ模型プラモデル(私はこれを小2の頃に作ったので、とても懐かしい)
●オマケ(その3)1960年代、人気スポーツカーだったEタイプは、デイブ・クラーク・ファイブのレコード・ジャケットなど多数のジャケットカバーを飾っているけれど、国内ではEタイプのオーナーとして有名だったフランク永井(1932年3月18日-2008年10月27日)のレコード「恋心」(日本ビクター)のジャケットがEタイプだったほかビクターカーステレオ(8トラック)の宣材にも愛車Eタイプと共に登場している。
そこで、最後にEタイプを愛したフランク永井さんを偲んで「夜のストレンジャー」日本語版。(フランク シナトラより良いかも?)