2/24(土)キタキタ秋田になんで来た?! 2日目〜その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

ちいたろうのお出かけ日記

お出かけしたことを中心に書いてます。
日本全国,風の向くまま気の向くまま。
いつかはあなたの住む街へ,行くかもしれません~♪。

 ホテルの部屋のカーテンを開けると、外はだいぶ明るくなっていました。テレビをつけてNHKの天気予報を見ると、昨日よりも天気は良さそうです。動物園に行くのは今日がよいかもしれません。

 昨日、ホテルに来るときに確かめたのですが、ホテルの近くで朝ごはんが食べられるところが見当たりませんでした。隣にコンビニエンスストアならあるのですが、旅先でわざわざコンビニ飯を食べることはないでしょう。ホテルの朝食バイキングもあるのですが、それなりのお値段です。駅前からバスに乗るつもりなので、駅の近くで探せば、同じ金額でちょっと贅沢できるかもしれません。

 7:40、ホテルを出て外に出ると、空気がピリッと張り詰めているのを感じます。この日、秋田の8時の気温は-1.4℃。氷点下になると、寒さもひと味違います。

 まっすぐ大通りまで歩いていくと、手前に県庁、通りを渡ったところに市役所がありました。駅からなかなか離れたところにあるものです。県庁市役所前のバス停からバスに乗って、秋田駅方面へ向かいます。

 車内に掲示されている広告に、「お客様がご乗車のこちらのバスは、復刻カラーバスです」と書かれているのに気がつきました。乗るときには全く気がつかなかったので、降りるときに確認しなければなりません。

 買物広場という、なんともナイスなバス停で降ります。走り去るバスの車体を見てみたのですが、現行カラーとの違いをあまり感じません。ベースの色が同じだからでしょうか。

 そういえば先日、都営バスで赤黄の鈴木カラーの復刻塗装ラッピングを見かけました。今の緑色とは全く違うカラーでよく目立ち、ひと目でわかりました。個人的には、1969年(昭和43年)に登場したスカイブルーの美濃部色が好きだったのですが、今のバスに同じカラーリングをしたバスの写真を見ると、なんだか警察のバスみたいであまり似合わない印象でした。

 バスの話は置いておいて、近くにある秋田市民市場に行ってみます。市場と名前がつくのですから、中に食堂くらいあってもいいはずです。

 前を歩く女子高生の足元は、スノトレというのでしょうか。なんとも北国らしい靴を履いています。こちらはというと、普通の運動靴。北国仕様ではありません。それでも、秋田市内はそこまで雪が積もっているわけではなく、なんとか歩くことができます。

 しかし、こんなに朝早くから制服で出かけるというのは、部活でしょうか。それとも、土曜日なのに授業があるのでしょうか。いずれにしても、ご苦労さまです。

 市場の食堂にあまり食欲をそそられなかったので、近くに店はないかと探してみると、朝からやっているラーメン屋さん、麺屋 朋さんが市場のすぐ向かいにありました。朝ラーという半ラーメンと半ライスのセットで、値段は500円と激安です。

 入り口は薄暗く、一見まだ営業しているようには見えなかったのですが、ちゃんと「営業中」の札がかかっていました。

「あまり商売っけを感じないなぁ」

 とりあえず入ってみると、ご主人らしい男性が厨房の奥にいらっしゃいました。カウンターの一番手前の席に座らせてもらいます。

 半ラーメンは醤油、味噌、塩、しょっつるの4つの味から選べるというので、当然ここはしょっつるを選択。昨日のしょっつる鍋と同じように、透き通ったスープのラーメンが出てきました。

 魚醤というと、どうしてもナンプラーのイメージが強いのですが、確かに魚の風味はするものの、ナンプラーほどの強烈さは感じません。むしろ魚の出汁が美味しく感じられます。ラーメンももちろん美味しいのですが、それよりもこのスープが白ごはんにピッタリ合います。さらに、氷点下の寒さの中、こうして出会った温かいラーメンは格別の美味しさなのでした。

 バスの時間まで、まだ1時間ちょっとあります。それまでの間、駅のコンコースにあるスターバックスに行き、コーヒーを飲みながら旅のメモをまとめることにしました。

 あまり下調べもしないまま秋田に来たのですが、昨日はかなり濃い一日になりました。今日はというと、大森山動物園へ行くことしか考えていません。

「きっと、昨日よりは薄い一日になるんじゃないかな」

 そんなことを考えながら、持ってきたiPadのキーボードを叩いてメモを入力します。

 9:30に出るバスに合わせて店を出て、西口のターミナルに向かいます。乗り場の壁などに木材がふんだんに使われていて、壁には、「このバスターミナルには、秋田県産材が使われています。」と書かれていました。秋田杉は有名ですし、「木都(もくと)」なんていう言葉もあるくらいです。ここもかなり秋田らしさが感じられるはずなのに、そのアピールをしないところがまた、秋田らしいのかもしれません。

 秋田駅から動物園に行くバスは、9:30と11:30の2本だけ。

「それなら子連れの客で混むかもしれない」

 そう思って秋田駅から乗ることにしたのですが、いざ乗ってみると、中学生くらいのカップルやお年寄りなどが乗っているくらいで、小さな子どもを連れたお客はゼロ。終点まで座席がいっぱいになることもありませんでした。

「そうか。ここは東京じゃなかった」

 地方で子どもをどこかに連れて行くのに、公共交通機関を使うのは不便です。首都圏のように、すぐに電車が来るような場所ならともかく、9:30のバスに乗ろうとしているのに「トイレに行きたい」なんて言われたら、当然乗せるわけにはいきません。

 そして、トイレを終えた小さい子が次のバスまで2時間待つでしょうか。そうなったらきっと、親御さんは、「また今度にしようね」と言うに違いありません。

 終点が近づくと、降りる時に運転手に申し出ると動物園の割引券がもらえるというアナウンスがありました。事前に調べていたのに、うっかり忘れていたので、ちゃんとアナウンスを聞いていて大正解です。当然、降りるときに申告したのですが、今度は運転手がまごついています。やはり、こちらの動物園は自家用車で来るところなのかもしれないと思ったのでした。