10/28(土)やっほっほ~い!宍粟ミュージックキャンプ 1日目~その8~ | ちいたろうのお出かけ日記

ちいたろうのお出かけ日記

お出かけしたことを中心に書いてます。
日本全国,風の向くまま気の向くまま。
いつかはあなたの住む街へ,行くかもしれません~♪。

 バーベキュー大会に用意されていたのは、お肉とビールだけではありません。日本酒もありましたし、参加者からの差し入れのワインもありました。さらに、本格的に窯で焼いたピザやおにぎりなど、美味しいものが盛りだくさんです。
 中でもとくに美味しかったのが、油揚げ。炭火で焼いた油揚げがこんなに美味しいというのを初めて知りました。楽団四想の方々が中心になって肉を焼いたり、片づけをしたりしてくださっている中、私たちはひたすら飲んで食べて楽器を鳴らします。


 気がつくと、雨が降っていました。そういえば、星空の話を頼まれたと言っていた、昼間お会いしたFさんの姿がありません。この天気だと、星空観察は無理だということでしょう。けれども、酔っ払いの我々にはそんなの関係ありません。小雨の降る中、花火が始まりました。


 それから、中村さんがキャンプファイヤーに点火。すると、楽団四想さんから、
「フォークダンス。クッキーさん、フォークダンス」
と声がかかりました。楽器を持っていた私とトオルおにいさん、そしてツネおにいさんで、即興で演奏を始めます。その間にミワコおねえさんもリコーダーを取りに行って、準備は完了。クッキーハウスの生演奏で、フォークダンスが始まりました。


「楽譜、ある?」
 そう言いながら、中村さんも演奏に参加。私も勝手にパートを作って、即興で演奏に加えていただきます。
 しかし、フォークダンスをやるのは大人たち。何度か踊れば、体はヘトヘトです。
「もうこれ以上は無理」
「もうやめてください」
 火の周りから戻ってくる人たちは、口々にそう言います。けれども、こちらは生演奏。そんなことを言われたら、やめられるわけがありません。誰かが前奏を吹き始めると曲が始まり、みんな火の周りに集まって踊り始めます。


 無限に続くマイムマイム。面白がって、みんなでそれを繰り返す。ノリは完全に大学生の合宿なのでした。
 キャンプファイヤーがひと段落つくと、余興としてミュージックキャンプ格付けチェックが行われました。テレビ番組で芸能人がやっている、どちらが高いものかを当てるアレです。
 最初の問題は、木のリコーダーとプラスチックのリコーダー。これは、音の好みで選んだら正解でした。
 それから、プロのリコーダー奏者と楽器やさんの演奏。こうなってくると、プロ奏者だって演技が入ります。けれども、演技の中にもプロらしいところを見つけたて答えたところ、見事正解。
 次の、陶器のオカリナとプラスチックのオカリナの聴き分けはできなかったものの、その後の問題にも正解していくと、なんだかんだで同率一位となってしまいました。
 優勝者をはじめ、上位入賞者には商品も用意されているようです。優勝者を決めるのに、最初は「ジャンケン、ジャンケン」といった声が上がっていたのですが、「最終問題をやろう」ということになり、急遽、トオルおにいさんから出題されることになりました。
 問題は、スズキの鍵盤ハーモニカPRO-37V2とP-37Dを聴き比べてPRO-37V2を当てるというもの。私にとっては、サービス問題です。なにしろ、日頃からP-37Dを吹いている私。P-37Dの音がわかれば、この問題には正解できるのです。
 もちろん、わかりました。自信をもってそちらを選ぶと、もう一人の同率一位の方は別の方を選びます。
 結果は、正解。優勝商品の新米5kgを見事にゲットしたのでした。
 狂乱の宴は、まだまだ続きます。
 途中でツネおにいさんに、「ちいたろうさん、明日の音楽会なんやけど……」と耳打ちされました。参加者の一人の演奏に、私とトオルおにいさんが鍵盤ハーモニカで入ってほしいということでした。そんなのはお安いご用です。二つ返事でOKして、食堂で練習しているオカリナの方のところへ行きます。もちろん、楽譜なんかありません。コードやメロディを頼りに、即興で鍵盤ハーモニカのパートを考えるのです。
 そうこうしているうちに、外で酒を飲んでいるメンバーとは別の方々がリコーダーを持ってやってきました。
「私たちも一緒に演奏させてください」
 もちろん大歓迎。ですが、夜も11時すぎ。普段ならそんなことあり得ないのですが、ここはミュージックキャンプ。非日常の空間です。
 そこから、大合奏大会が始まりました。楽譜なんて、あってもなくてもいいんです。どうにか合わせれば、それでいいんです。
 しばらくすると、そこに中村さんも登場。リコーダーの方々ですから、場は一気に盛り上がります。同じメロディを吹いても、やはりプロの演奏というのは違うなあと思うのです。
「ここの音、この指を使った方がいいですよ」
「ここのピッチが下がらないようにするんです」
 ただ演奏するだけではありません。途中から、中村さんによるリコーダーの奏法についてのレクチャーも始まりました。
 日付が変わるのを目前にして、リコーダーのグループのお姉さま方と中村さんのリコーダー教室はますます盛り上がっていきます。こうなると、鍵盤ハーモニカチームはやることもありません。
「そろそろ引き上げましょう」
 トオルおにいさんとそう言って、一緒に風呂へ行ってから眠ったのでした。